第2話

1️⃣
81
2024/07/14 08:16
「せ〜のっ!」





「あつむせんぱ〜っ(」

「ナイスキィアランくん!♡!♡!♡!♡」




いや、確かにミヤアツのフェイクセットも沸いたけども、




まずは得点者のアランくんやろ。


ミヤアツの喧し豚(笑)に睨まれながら、私は声を張り上げる。




「今日もすっきゃでアランくん!!!!!輝いてる!!!!!!愛してる!!!!」



「~~~ッお前なぁ!!!」








尾白アラン。

稲荷崎高校3年5組、18歳。


兵庫生まれ、兵庫育ち。



ポジション、ウイングスパイカー。

背番号は4番で、全国5本指に入るうちのエースだ。

身長は184.7㎝、体重80.2kg。



誕生日4月4日、好物はリッツ。

家族構成は弟1人と両親。


最近の悩みは穴の空いたパンツを捨てよと思ってもっかい履いてることで、


住所は………


______________
_______





「もうええて……………ッ!!!!」



「どけやミヤアツ。」




試合が終わるなりギャラリーに駆け込んできたミヤアツ。


ええい、邪魔じゃボケ。

アランくんが見えんやろがい。



「頼むから来んといてほしい。」

「冗談キツいって」



普通に出禁は困るわ、



「な、なんで??ちゃんとサーブの時は静かにしとるし、過剰に騒いだりせんし、お前らのルールかて守っとるやろがい。」


「ちゃう、それはええねん、他の女子への注意喚起いつもありがとう」



どういたしまして



「……ちゃうの?…あ、お前のファンにガン飛ばされたこと?いやでも揉め事ってほどでもないし、お前のファンやからお前の責任っちゅうことで、」



いくら素直になったからってファン層悪いのはお前のせいやからな。

私は揺らがねえ




「お前の揉め事とかどうでもええんや、」

「おい」

「そうやなくて…!」


いよいよわからんくなってきたぞ。




「…………????」


ここで私の脳内に一つの仮説が浮かぶ。

戦慄が走る!全私が飛ぶ!(衝撃で)





「…………もしかして、“ 見てられへん ”って……」



俺だけ見てろってこと?

アランくんにキャーキャー言ってる私が気になるの…?


ラブロマンティックトライアングルメモリアル(?)ってコト……?!?!







「ごめんな、諦めてミヤアツ。私は推し変せぇへんし」

「ちゃうわアホンダラァ゛!!!」

「ッくりした、急に叫ぶなや!!」


情緒おかしいんじゃぼけかす!!!



「やからなぁ…っ!…あ、アランくん、」 















アラ、












「~っアランくんぅ♡!お疲れ様ぁっ♡♡!!」


「そこやぁあぁッッ!!!!!!!」



唾飛んでんけど。

プリ小説オーディオドラマ