こーくの返信が遅い。
今日はこの時間から撮影をするって決めてたのに…
外に買い物に5分くらいだけいく、って言ってから
もう12分27秒…
こーくと離れたくない
あいつと1秒でも長く一緒にいたい
あいつを俺だけのものにしたい
なのにアイツは俺を見ない
なんで?
俺らお前のことしか見てないのに
もういい
聞いてくれないなら無理やりにでも聞かせればいい。
こーくの家の影で隠れる。
俺らはリアル出会ったことは一回はあるものの家は行ったことがない。
なんで知ってるかって?
そりゃあ家くらい特定するだろ?好きなら。
期限が良さそうに口笛を吹きながら歩くこーく。
俺は背後に回り込み、睡眠薬を吸わせたハンカチを口に当てた
すやすやと眠ってしまった。
さぁ、帰ろうか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。