こぅんは赤手袋のほっぺを軽めに叩く。
その瞬間、バン!!!!という扉の開く大きな音が、冷たい空気を切り裂く。
猫耳の子が私に近づく。
かこ様は猫耳の子を見て異常なほど怯える。
逃げないといけないことなんて分かってる。
でも…今はただ…。
どうでもいい。
酷い奴。
うーすは私の手を取る。
どうでもいいや…。
あ……いらみ…。
助けないと…。
私は、私なんかなんて思わない。
お前らなんかと思ってやる。
私が…いらみを過去から…助けるんだ…!
約束したじゃないか…
私は……クソ野郎だ…。
だからうp主は私のことを狙う。
だったら…「正しい人」になってやろうじゃねぇか…。
いらみも…ふぅんもかこ様も…こぅんも!ガーベラも!!!みんなみんな助けて
私はうーすの手を振り払おうとする。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!