第36話

私はもう私だから。
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2024/04/26 12:27
ごばら
…!!!
振り払えねぇ…!

力が強すぎる…!
…だったら!
ごばら
手を切り離すだけなんだよ!!!
私は思い切り手を振り、自分の手を千切る。
うーす
わ、わぁ〜!!ど、ど、どうしよう!うp主!?
うーす
ごばらちゃんの手がとれちゃった!
うーす
くっつくかな?
うーすは手のない私の腕を握ろうとする。
ごばら
かこ様!
かこ
……!
かこ様は瞬時に何かを察する。
かこ
炎玉ふぁいやーぼーる』!!
うーすの手に炎が引火する。
うp主
うーすちゃん!!!
その隙に私はうーすから離れる。
ごばら
ねえ!赤手袋!
ごばら
あんた回復魔法使えるでしょ!
ごばら
私に手をはやして!
う主
おいおい!そう簡単にこいつを渡すと思うなよ!
赤手袋
回復ひーる
ごばら
…おぉ!
私の腕からみるみるうちに手が生えてくる。
赤手袋
はぁ…。もう魔力がないから…それ以上大きな怪我はしないでじゃない。
う主
ちょっ…!お前!なに魔法使ってんだよ!
うp主
う主…。
う主
ヒュッ……
かこ
ヒッ……
うp主からは黒く醜い何かを感じる。

手足がすくむ…何かを。
うp主
いい加減にして。
うp主
能力を使っていいから。
うp主
ごばらちゃんを逃がすな。
……こいつは弱い。
弱いのに強いんだ。
馬鹿馬鹿しい。図々しい。
私は…こいつに勝つから。
かこ
ご、ごばら…さ…
かこ
無理です……。
かこ
あ、あひ…足が震えて…。
ごばら
ねえ。みらい呼べない?
ごばら
なんか…兄弟とか双子には特別なパワーがあるって言うじゃん。
ごばら
それで呼べない?
かこ
む…むり…。
ごばら
そっか。
ごばら
だったらさぁ。
ごばら
引っ込んでろよ。
かこ
……へ?
ごばら
あんたじゃ無理。
ごばら
こぅん!
こぅん
えw?私?
ごばら
あんたはう主の相手しといて。
ごばら
私はあいつには勝てない。
こぅん
えーwしょーがないなーw
うp主
……君ごときが僕に勝てるって言うのかい?
ごばら
あぁ…そうだよ。
ごばら
お前ごときじゃ私に勝てない。
うーす
……?
うp主
うーすちゃん。
うp主
ごばらちゃんと遊ぼっか。
うp主
ごばらちゃんが「もうやめてください。」って言ったら僕たちの勝ちだ。
うp主
僕が「もうやめてください。」って言ったらごばらちゃんの勝ち。
うp主
よーい…
うp主
ドン!!!
ごばら
ウェ……
私は舌を引っ張る。
そしてそのまま
ごばら
……!!!
舌を引き抜く。
ごばら
グヘッ…!!ゲホッ!おぇ…
ごばら
………
うp主
へぇ。僕に無理やり言わされない為に舌をとったのか…。
うp主
でもそれじゃあさぁ…
うp主
助けてほしいときに「もうやめてください。」って言えなくない?
うp主
うーすちゃん。3割くらいの力でやってあげて。
うーす
分かった!
うーすは爪を出し、牙を出し、私に飛びかかる。
ごばら
………
うーす
雷爪らいほう』!!
私の胸に3つの深い引っかき傷が入る。
ごばら
………
痛くない。なんたって…私の能力は
痛くないから。
心も体も…
もう
痛くないから。
うーぱーるーぱー
スマホが手から抜け落ちて
うーぱーるーぱー
スマホの角が私の唇にクリティカルヒットしました
うーぱーるーぱー
めっちゃ痛い
うーぱーるーぱー
またね

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