そう言って声を掛けてくれたのは、たしか1年生のトランペットのヨンジュンくん
全く緊張していない訳ではないが、こうした声掛けがあると少し緊張がほぐれる
彼はB部門のコンクールでの練習において、1年生の初心者ながらもトップレベルで技量を磨き上げている
周囲の部員や顧問の僕らでも一目置くような人材だ
ヨンジュンくんはガッツポーズをしてそそくさに持ち場に戻った
SVT学園の前の団体の演奏が終わり、早急に舞台袖に戻って行く
僕も控え目にそれに返すと、彼は満面の笑みで舞台に進み出した
足を進める皆の逞しい背中を見て、僕は確信した
「必ず成功する」
全員が位置についたことを確認して、アナウンスが始まる
アナウンス「プログラム14番、ソウル国立SVT学園。」
アナウンス「自由曲、WOOZI作曲『CAMPFIRE』。」
アナウンス「指揮、ユン・ジョンハン。」
大きな拍手と共に
僕たちの夏は今始まった
プルルルル、プルルルル
いつもならスマホなんて気にしないのに、今日は連絡を返している
急用でもあったのかな、
合奏の真っ只中で音を出すことも出来ないので、楽器に溜まった水を捨てる
別室で電話していたスンチョル先生が急いで戻って来た
その途端、音楽室は大きな拍手と歓声に包まれた
スンチョル先生が見せたスマホの画面には、賞状を持ったジョンハン先生を筆頭に皆が笑顔でポーズを決めていた
B部門にはこれ以上大会が実施されないため、今回で終了となる
部員「はい!」
コンクールまで残り1週間
仲間達の成長に支えられ、今日もひたむきに音楽を奏でるのであった
HOSHI 생일 축하해!!🐯🎉

本作がデイリーランキングにランクインしました!!
これも皆様のお陰です✨️👏🏻
限られた時間の中ではありますが、これからも試行錯誤しながら沢山執筆していくので応援よろしくお願いします🙂↕️
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。