前の話
一覧へ
次の話

第1話

Prologue
133
2026/01/25 08:34 更新
この小説は、あいみょんさんの「愛を伝えたいだとか」を元にしております。
携帯の連絡先の、1番下に埋もれているのは、君だった。
柚乃 希空ゆの のあ
変わった名前だったな
カーテン越しに朝日が差し込んでくる。
テーブルの上に並んでいるのは、ベーコンエッグののったトースト。
卵は割れていて、バランスを取っても溢れてしまう。
味はしなかった
部屋の端に置いてある花瓶には、5本のバラが置いてある
君にあげようと思ってたんだっけ?
花言葉は確か、、、

なんだっけ、忘れちゃった。




何か君に伝えたかったことがあったような
柚乃 希空
好きだよ、カナデくん
カナデくんって誰だよ
僕の名前は
カナデじゃない
今日は
日が堕ちるころに




君に会いに行こうと思う。
夜の墓場は不気味で
一つの墓の前で立ち止まる
もう半年以上経ったんだな
君の好物だった桜餅を置いて、手を合わせる
冬の冷たい風が吹く中、ピンク色の桜餅は全然似合ってなかった。
柚木 瑠衣
好きだよ
僕は君が死んだあの日から、ずっと君に
毎日伝えてるんだ




もう————



























後悔したくないからさ。
ーー
今日は、転校生がいます
「えぇっ」
「おんなのこかな?」
「かわいい子だといいなぁ」
ガラッ
柚乃 希空
ペコッ
ーー
自己紹介お願いします
柚乃 希空
柚乃希空です。よろしくお願いします
ーー
じゃあ、柚乃さんは柚木さんの隣ね。出席番号順だから。
うちの学校は座席も出席番号順なため、僕の席は毎年1番後ろのはじの席だった
その隣に、一つ席が増えているのに今更気づく
柚乃 希空
よろしくねっ
柚木 瑠衣
、よろしく
隣の席なだけで、別に僕には関係ないことだ
弁当の時間は、クラスメイトが君の周りに戯れていた
静かに食べたかったので、僕は屋上に移動した
柚乃 希空
、ぁ
柚乃 希空
ねぇねぇ、なんで教室で食べないの?
柚木 瑠衣
君の席の周りがうるさいから
柚乃 希空
なにそれぇ、ちょっと酷くなーい?
柚乃 希空
ま、いいけどさ
柚木 瑠衣
なんできたの
柚乃 希空
だって、君友達いないんでしょ
柚木 瑠衣
君こそ
柚乃 希空
、、なんか、お互い君って言い合ってたら変だね
柚木 瑠衣
君の方がよほど変だよ
柚乃 希空
なんて呼んだらいいの?
柚木 瑠衣
別にこだわりはないけど
柚乃 希空
んー、、じゃ、カナデくんで!
柚木 瑠衣
かなで?
柚乃 希空
うん。音楽を奏でるって言葉あるでしょ。あの「奏」
柚木 瑠衣
一文字も合ってないけど
柚乃 希空
カナデ、、って、よくない?
柚木 瑠衣
、、わからない
僕は、君につけられたあだ名が、嫌いだった
「奏」が嫌いだったわけではないけど
かっこいい名前に似合わない自分が嫌いだった。
柚乃 希空
あーっ、そうだ、私帰り道わからないから駅まで送ってよー!電車乗るでしょ?
柚木 瑠衣
、、、勝手にしたら
柚乃 希空
やったぁー!
柚木 瑠衣
そう言うのってお母さんが迎えに来るもんじゃなかったっけ
柚乃 希空
わたしおかーさんいないんだよねぇ
柚木 瑠衣
あ、君もなんだ
柚乃 希空
君じゃなくてのあって呼んでよ!
柚木 瑠衣
いやだ
柚乃 希空
え、即答悲し
キーンコーンカーンコーン
柚木 瑠衣
、あ、予鈴なった
柚乃 希空
それじゃ教室戻ろー!
柚木 瑠衣
君が話しかけてきたせいで弁当食べ終わってない
柚乃 希空
私のせい!?
こうやって5分間これを続け、結局授業に遅れた。
主です!
短めの切ない系短編にします!
応援よろ

プリ小説オーディオドラマ