この小説は、あいみょんさんの「愛を伝えたいだとか」を元にしております。
携帯の連絡先の、1番下に埋もれているのは、君だった。
「柚乃 希空」
変わった名前だったな
カーテン越しに朝日が差し込んでくる。
テーブルの上に並んでいるのは、ベーコンエッグののったトースト。
卵は割れていて、バランスを取っても溢れてしまう。
味はしなかった
部屋の端に置いてある花瓶には、5本のバラが置いてある
君にあげようと思ってたんだっけ?
花言葉は確か、、、
なんだっけ、忘れちゃった。
何か君に伝えたかったことがあったような
カナデくんって誰だよ
僕の名前は
カナデじゃない
今日は
日が堕ちるころに
君に会いに行こうと思う。
夜の墓場は不気味で
一つの墓の前で立ち止まる
もう半年以上経ったんだな
君の好物だった桜餅を置いて、手を合わせる
冬の冷たい風が吹く中、ピンク色の桜餅は全然似合ってなかった。
僕は君が死んだあの日から、ずっと君に
毎日伝えてるんだ
もう————
後悔したくないからさ。
「えぇっ」
「おんなのこかな?」
「かわいい子だといいなぁ」
ガラッ
うちの学校は座席も出席番号順なため、僕の席は毎年1番後ろのはじの席だった
その隣に、一つ席が増えているのに今更気づく
隣の席なだけで、別に僕には関係ないことだ
弁当の時間は、クラスメイトが君の周りに戯れていた
静かに食べたかったので、僕は屋上に移動した
僕は、君につけられたあだ名が、嫌いだった
「奏」が嫌いだったわけではないけど
かっこいい名前に似合わない自分が嫌いだった。
キーンコーンカーンコーン
こうやって5分間これを続け、結局授業に遅れた。
主です!
短めの切ない系短編にします!
応援よろ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!