第6話

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2024/05/18 03:00





 
ウパパロン
 もう12時回るから寝よ? 




 
Latte
 私…床で寝ます、というか外で寝ます 





 
ウパパロン
 ダメでーす、俺がソファで寝る 




ウパパロン
 今日会った男性と寝るのは
        流石に嫌でしょ? 



 慣れているから、なんとも思わない 
Latte
 別に慣れてるんで…大丈夫ですけど、 





 !……つい口を滑らせて、言ってしまった




ウパパロン
 ……慣れてるからこそ、
 警戒して寝れなかったら嫌でしょ? 



 




 私のことを何もかも、知っているかのように








 でも、、言及はしてこない




ウパパロン
 ささ、今日は疲れたと思うし早く寝な 





























 朝








 陽の光で目が覚める、






 キッチンに向かい、
ウパパロン
 おはよう、ニコ 


 まるで、









 いつもこんなルーティーンをしているかのように






 
 挨拶をしてくる
Latte
 ……。お、おはようございます 



ウパパロン
 あ、朝食べたいものとかある? 



 

 わざとらしく優しく微笑むウパさんは







 




 どこか楽しそうだった
Latte
 ……ご飯大丈夫です、
 め、迷惑になるのでやっぱり帰ります 





 その瞬間、手首が暖かくなったのを感じた



 少しゾワッとして、手首を自分の体によせ、





 1歩引くと、
ウパパロン
 ……、ご、ごめん、
 迷惑じゃないから、ここに住も、? 




ウパパロン
 …本当に帰りたいなら、止めないけど 
ウパパロン
 ラテ、泣いてるよ? 






 瞬きをすると水滴が顔を伝っているのがわかる


Latte
 ……、ッ 


 喉から上手く声が出せない






 ウパさんを困らせたくないのに
ウパパロン
 、ここ、座って 
ウパパロン
 今、フレンチトースト作ってるから 
ウパパロン
 もしかしてご飯派だった? 
 俺パン派だからさ〜




 私は何も返事をしてないのに話しかけてくれる


ウパパロン
 ラテ!今日帰らないなら、 
 服とか買いに行かない?


 服なんて自分で選んだことがない

Latte
 いや、お金もってないですし 
ウパパロン
 俺が奢るに決まってるじゃん 





 
ウパパロン
 細かいことは気にしないで、 
 俺のこと信じて



Latte
 あ、ありがとう、ございます…… 


 ウパさんが『信じて』って言った時は、








 私を見て、言ってくれる

























 ウパさんに洋服を用意されて、
     







      髪の毛にアイロンをかけられた


ウパパロン
 じゃあ、行こっか 


 私の前を私のペースに合わせながら歩いてる








 10分ほど歩いたところで













 女子高校生と思われるような人が




 ウパさんが止まった目の前のお店に入っていく


ウパパロン
 ラテここ入らない? 


Latte
 どこでもいいです、 



 ウパさんはゆっくり私の手をとって、






 
ウパパロン
 迷子になるかもしれないから、 
 嫌だったら言って



 そう言って、お店の中に入っていく







 

   『いらっしゃいませ〜』


 店中に響く話し声と、
  







     私への少し冷たい視線を一気に感じた



 少し足が震え、



    ウパさんの手を少し強く握ってしまった
ウパパロン
 大丈夫、俺の近くにいて、 
 






 『すみません、』とウパさんが近くの







     店員らしい人に話しかけている






 周りの視線が気になりすぎて、何も聞こえない




 グイッと、引っ張られる感覚で少し体がよろめく


ウパパロン
 あ、ごめん、ほら。
 ラテに似合う服探しに行くよ? 





 私のために、動いてくれる。













 そんな人初めてだ

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