静かな廊下に出るなり、
潔くんが立ち止まる。
私は性欲度のことを話そうかと迷ったが、
このままではどうにもならない気がして——
とりあえず、性欲度が見えること以外、
凪くんにしてきたことを正直に話した。
潔くんは黙って話を聞いていた。
そして——
ピロン
潔世一 20 ···▸ 15
潔くんは腕を組んで考え込んでいたが、
やがてため息をつく。
こんなことになると思わなくて、
なんて言い訳は通じる訳もなく、
私は何も言えなかった。
潔くんは怒った顔をして、私を無視して
部屋に戻った。
まって。これって。性欲度=好感度…??
そう考えると、すべての辻褄が合う。
潔くんが怒っているのは、嫉妬とかではなく…
単純に私の行動に呆れているだけ。
「 数値あげる以外の選択肢
なくなったんですけど… 」














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。