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第9話

#7
138
2026/04/06 17:12 更新






カルマと会い始めてから約6ヶ月

雪がまだ少しだけ止まない2月

早くも遅くもない

そんな日々だった





カルマ
今さらなんだけど
あなた
何?
カルマ
その髪って地毛?
あなた
うん
カルマ
めっちゃ目立つよね〜
カルマ
遠くからでもすぐにわかる
あなた
別に困ってない
あなた
カルマこそ
カルマ
ははっ(笑)






本当に今さら

私の髪は暗い所で光に照らされると

真っ白に光る

髪とは到底思えないくらいに










結構な頻度で会ってはいるものの

4割のくだらない世間話と

6割が沈黙だったりする





コツン、カツン、カコン




カルマ
全部当てるなんてすごいね
あなた
…勝負でもする?
カルマ
じゃあ俺が勝ったらいちご煮オレね
あなた
私が勝ったら飴3本
カルマ
おーけー
あなた
5発ね
カルマ
んじゃ先行で





ただ石を投げて遊んでただけ

少し離れた向こうの看板に

割としっかり投げないと届かない距離





カツン、カツン





くだらない遊び

くだらない会話

暇つぶしなのかもわからない

けど居心地が良い





コツン、カツン





カコン




カルマ
3発目も命中っと
カルマ
はい、あなたちゃんの番
あなた
カルマはさ






カコン




カルマ
何?






カツン




あなた
"正しい事"(正義)を押し付けられたことはある?






カツン




カルマ
さぁ、あるかもね






カコン




あなた
そっか






カコン





気がつけば5発を超えて

ずっと2人で石を投げていた

何も喋らず





きっとカルマも過去に

何らかの出来事を抱えてる

もしくは結構直近に





平等を唄う不平等な世界

正義を唄う悪の世界

理不尽にまみれた世界

何を思い、何かを成そうとしても

どうしようもないことだから









カルマ
結局引き分けでお互い買うとか
カルマ
良い勝負っていうか、なんていうか
あなた
いいじゃん
あなた
飴美味しいし
カルマ
ははっ、意味わかんな






結局あの後石は投げ続けられた

お互いに一度も外さないから

終わりが見えなかった

看板の下にはある程度の山ができていた

だから引き分けってことで

コンビニに2人で出向いた





補導されかねないけど

そんなスリルすらちょっと楽しい




あなた
それじゃ
カルマ
おやすみ










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