カルマと会い始めてから約6ヶ月
雪がまだ少しだけ止まない2月
早くも遅くもない
そんな日々だった
本当に今さら
私の髪は暗い所で光に照らされると
真っ白に光る
髪とは到底思えないくらいに
結構な頻度で会ってはいるものの
4割のくだらない世間話と
6割が沈黙だったりする
コツン、カツン、カコン
ただ石を投げて遊んでただけ
少し離れた向こうの看板に
割としっかり投げないと届かない距離
カツン、カツン
くだらない遊び
くだらない会話
暇つぶしなのかもわからない
けど居心地が良い
コツン、カツン
カコン
カコン
カツン
カツン
カコン
カコン
気がつけば5発を超えて
ずっと2人で石を投げていた
何も喋らず
きっとカルマも過去に
何らかの出来事を抱えてる
もしくは結構直近に
平等を唄う不平等な世界
正義を唄う悪の世界
理不尽にまみれた世界
何を思い、何かを成そうとしても
どうしようもないことだから
結局あの後石は投げ続けられた
お互いに一度も外さないから
終わりが見えなかった
看板の下にはある程度の山ができていた
だから引き分けってことで
コンビニに2人で出向いた
補導されかねないけど
そんなスリルすらちょっと楽しい











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。