叶side
あいにく僕は泳げないし
そもそもこんな川の中無理だ。
せめて僕にもできることをするために
近くの家の人に懐中電灯を仮りまくった
たけど川をてらせどてらせど 濁って見えない。
雨と涙と鼻水も混じって本当にビジュが悪い。
だけど気にする暇もなかった
叫んでるといつの間にか人も集まって
救急車や警察に通報してる人も現れた
電話からは
思いっきり走ってるからか葛葉の声が遠い
ゼェゼェと言うよりももっと、、
喘息の人の呼吸。しかも唾も飲み込む
声が悲痛に聞こえる
上から叶が照らしてくれてる。
叶もだが俺も泳げない。流れに逆らうのは厳しい。必死に石に捕まる。
うっすらと影が見えた。
石を伝って そちらへ向かう。
苦しい。
走って 走って そのまま飛び込んできたから
もう酸素が残ってない。
頭に酸素が回らないし寒いし
正しい判断ができない状況も状況、
落ち着いてられねぇ
少し強引だがリュックからあなたの下の名前を離すことが出来た。あとはあなたの下の名前を持ったまま岸辺へ向かうだけ。
赤い光、、
パトカー?救急車?
頼む。なんでもいいから、、
叶side
救急隊
どいてください
2時間後
頼む頼む
身体中が痛い、、
けどそんなのどいでもいい。
そこには太い管に繋がれたあなたの下の名前が居た。
そこに確かに 小さいけど電子線の山を作らせる 本人がいた。
けどどうしてそんなにも痛痛しいのか。
もっと早く駆け付けてれば良かったのか












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。