もう高校2年生も終わりかけのやたらあったかい3月中旬。私松田あなたはクラスメートたちと放課後なのにだらだら話していた。
親友の相川結奈まで私のことを褒めちぎってくれる。私の自己肯定感が低いのを知ってここまで言ってくれてるんだろうけど正直恥ずかしすぎて脳はパンクしそうだ。
あなたのお相手の苗字あなたのお相手の名前くん。私たちと同じ学校なんだけど今話題沸騰中の大人気アイドルあなたの相手が所属しているグループの名前に末っ子担当として所属している。同い年なのに住む世界が違いすぎると毎回思う。そんな彼はスラっとした高校生とは思えないスタイルと圧倒的なダンス力であなたの相手が所属しているグループの名前のエースと言われている。私もかなりテレビで見かけるがトークも上手いし素人目からダンスが抜群に上手ことが分かるほどのダンスのレベル。本当にすごいよね…
そんな期待されても困るな…別にあなたのお相手の名前くんと絡んだからなんなんだ!と思ってしまう。みんな口を揃えて
『可愛い』
なんて言ってくれるけど本当は何を思ってるか分からない。本当我ながら捻くれた性格だな…なんか今日はちょっと疲れてる日らしい。早く帰りたくてどうやって抜けるか考えてると、
私のもう1人の親友中井華が来た。あの子はもうすでに部活が始まってるだろうになんで教室来たんだろう。吹奏楽部の華はいつメンの中じゃトップクラスに忙しい日々を送っている。だからこうやって放課後のダラダラにも参加せずすぐに部活に行ってしまう。
華が私の気持ちを察してくれたのかそれとなく解散するように言ってくれた。華って本当に人に気持ちを察するのが上手いし、みんなが「華が言うなら…」みたいになれる性格が本当に尊敬できる。この洞察力に今までどれくらい助けられたことだろうか。
そう言って華は先に行ってしまった。私もぼちぼち帰るか…












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!