※主は関西弁にわかです
つまり、エセ関西弁です
あ、許せんと思ったらすぐ逃げて下さい小さく開いた口から、掠れた吐息が零れ落ちる。
ふるりとまつ毛が震え、ゆっくりと持ち上がっていく。
騒ぐ僕らを華麗に無視して問いかけるおんりーに、戸惑いながらもハッキリ返す男の子。
容態はもう安定していそうで、僕は詰めていた息をゆっくり吐いた。
そう言ってぺこりと頭を下げるので、慌てて顔をあげてもらう。
これ以上発展する前に、おらふくんが口を挟んでくれた。
お互いにニカッと笑みを交わすMENとおらふくん。
先ほどまでの青白い顔とは打って変わって、眩しい笑顔だった。
てか、
その質問で何かを思い出したようで、おらふくんは上着のポケットをごそごそ漁る。
するとそこから、小さな雪だるまがひょっこりと顔を出した。
雪だるまくん、と呼ばれたそれは小さく首をふる。
なんともなさそうな様子を見て、おらふくんは先ほどの僕みたいに、ふぅっとため息をついた。
今まで空気を読んで黙っていたおじいちゃんが、ふと声を上げる。
MENの声を聞いて、雪だるまくんはそちらに向き直ったあと、笑顔になって頷いた。
おらふくんが頷いたのを確認し、そっと手を伸ばすおんりー。
すると、その手にぴょんっと雪だるまくんが飛び乗った。
頭を撫でるとくすぐったそうに微笑むので、おんりーの口角も自然と上がっていく。
なんとも微笑ましいその光景に、僕らも笑みがこぼれて。
仮眠室は、温かい空気に包まれた。
数分後。
いつの間にかおんりーの敬語も取れている。
MENの言葉にハッと目を見開き、俯いた。
その視線の先では、雪だるまくんがおらふくんの指に乗ったところだった。
僕らがワイワイ騒ぐ横で、おんりーはおじいちゃんに話しかける。
MENは立ち上がり、扉の方へ歩いていく。
ぼんさんの声に軽く会釈して、2人は扉を出ていった。
そろそろ太陽も真上に来る。
軽い空腹を感じていると、おじいちゃんがおらふくんに声をかけた。
もうすっかり動けるようになったおらふくんが、おじいちゃんの後をついていく。
その背中を追うべく、僕らも仮眠室を後にした。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。