第24話

22話 蘇生の境界線
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2026/02/03 11:54 更新
つんと鼻の奥を刺す匂いに、顔をしかめつつ。
僕は、現実世界(リアル)での知識をフル活用するべく、全てのリソースを思考に注ぎ込んだ。
ドズル
おじいちゃん!
どこか寝かせられるところって……
おじいちゃん
書斎の隣が仮眠室です!
今MENが片付けてくれてます!
おおはらMEN
後ちょっとで終わりまーす!!!
すぐに響く鋭い声に、遠くから聞こえる大きな声。
口調が素に戻っているのを見るに、おじいちゃんも余裕がないのだろう。
ぼんじゅうる
おんりーチャン、その子預かるね
おんりー
お願いします
息がだいぶ整ったおんりーがぼんさんに少年を預けたのを横目で確認しつつ、僕は仮眠室へ急いだ。


先程までのゆったりとした空気が場違いかと思うほどに、全員の動きに無駄がなかった。


ドズル
…………ふぅ。
これでしばらくは大丈夫です
ぼんじゅうる
よかった………
おおはらMEN
マジで焦った………
ドズル
お疲れ様、二人とも
ぼんじゅうる
ドズさんも、お疲れ
おじいちゃん
ナイスじゃったな、おんりーチャン
おんりー
いえ、間に合って良かったです
空気が緩んだ仮眠室で、お互いを労う声が飛び交う。
久々に医療関係の知識を引っ張り出したが、何とかなったようだ。
血のついたタオルをバケツへ放り投げ、僕はもう一度ため息をついた。
おおはらMEN
にしても知らなかったわ。ドズさん、医療に詳しかったんだ
ドズル
まぁね〜
ぼんじゅうる
そりゃあ、元医大生だもんな
ドズル
そうですねw
おんりー
……?何か言いました?
ぼんじゅうる
なんでもないよ?
数分後。
おんりーが、血が垂れたリビングを掃除する、と言って仮眠室を後にした。
MENはタオルを洗濯機で洗っている。
最近作った物だそうだ。
現実世界(リアル)にあるような物をこの世界で次々と再現していくMENには、毎度のことながら驚かされる。
おじいちゃんはあちこちに散らばった包帯を片付け、ぼんさんは窓を全開にして空気を入れ替えている。
みんなが片付けに勤しむ中、僕はベッド付近の床に座って、思考を巡らせていた。
喜びや疲労感から解放されて、冷静になってみると、この状況がおかしい事に気づいたから。

すると、隣に誰かが座ったのを気配で察知したので、顔を上げる。
ぼんじゅうる
どうかした?
ドズル
ぼんさん
座ったのはぼんさんだった。
一人で考え込むより、言葉にしてまとめたほうが何か分かることもあるかもしれない。
そう思った僕は、先ほどから脳を支配している違和感について話してみた。
ドズル
さっき、あの子を治療したじゃないですか
ぼんじゅうる
うん、流石の手際だったよ?
ドズル
ありがとうございます。
でも、それっておかしいんです
ぼんじゅうる
?
首をかしげるぼんさんに、ハッキリと告げる。
ドズル
あの怪我、本当は治るはず無かったんですよ
ぼんじゅうる
……………え
ぼんじゅうる
それは、ドズさんが凄腕だった、って訳ではなく?
ドズル
はい。あの傷、リアルなら即死レベルでした
ぼんじゅうる
マジかぁ………じゃあ、なんであの子は助かったんだ?
おじいちゃん
あぁ、それなら心当たりありますよ
ドズル
おじいちゃん!?
さっきから聞いてたのは知ってたけど………。
おじいちゃん
この世界はですね、傷の治りが早いんです
そこからおじいちゃんは、この世界の治癒法則を語ってくれた。

















おじいちゃん
……といった感じです
ぼんじゅうる
えーと………やっぱここはゲームの世界だから、HP的な概念で体調が決まってく………ってことでいい?
おじいちゃん
一般化するとそんな感じですね
おじいちゃん
ちなみに風邪などの病気は、基本的にデバフという形で起きます
おじいちゃん
この少年の場合、ほんの数ドットですがHPが残っていたので、治癒できたのかと
ドズル
なるほどね………僕ら、一発即死のダメージしか受けたことなかったから気づかなかった
ぼんじゅうる
クリーパーのこと?w
ドズル
そうですw
おじいちゃん
逆にそれ以外のダメージ受けたこと無いのか……
ある意味凄いな……
ドズル
じゃあ、HPを回復するにはどうするんです?
おじいちゃん
基本的には満腹になれば自動回復しますよ
おじいちゃん
ただ、この子のように意識も途絶えちゃうと、継続ダメージが続いてってゼロになるので注意です
ぼんじゅうる
あの子ギリギリだったんだよね?連れてきてくれたおんりーチャンに感謝だわ
ドズル
ほんとに。どのくらいのスピードで走ってきたんだか
ぼんじゅうる
ほんとそれw
笑みをこぼした瞬間、部屋のドアがガチャリと開いた。
おんりー
覚えてないです……軽く混乱してて、とにかく連れて行かなきゃって必死だったので
おおはらMEN
あんなに息荒かったんだし、相当急いでたんじゃね?
おじいちゃん
おんりー、MEN、ご苦労さま
おんりー
いえいえ
ドズル
おんりー、MEN……いつから居たの?
おおはらMEN
連れてきたおんりーに感謝ってとこから
ドズぼん
ふぅ………
思ったより最後の方からで安心する。
ゲームだのHPだの、メタい話しかしてなかったから。













おおはらMEN
それはそうと、あの少年の手、さっきからちょっと動いてるけど大丈夫そう?
ドズぼん
え!?
慌てて振り返ると、ずいぶん顔色の良くなった少年の手が、ピクリと震えた。
みんなベッドの側に集まり、遠慮がちに顔を覗き込む。














わずかに開いた唇から、掠れた吐息が零れ落ちた。
風月(主)
風月(主)
ども
風月(主)
風月(主)
リア友に垢バレしました、風月です
風月(主)
風月(主)
スマホの垢の画面見られちゃいました!なんであの一瞬で覚えれるんだよおかしいだろ!!!
風月(主)
風月(主)
まぁバレたからにはしゃーないので吹っ切れます←










前回のアンケ↓
風月(主)
風月(主)
りょーかいです!
風月(主)
風月(主)
じゃあこれからは2000字を目安に書いてこうと思います
風月(主)
風月(主)
投稿頻度については………目を瞑ってください((

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