第15話

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2022/11/08 07:51 更新
ななもり。side

今日はころちゃんとるぅとくんと一緒にジェルにいの病院に行く

ジェルにいが事故にあってから一週間近くたって、だんだん俺たちもジェルにいのいない生活に慣れていった
これまで、冷たい態度をとって、いないふりしてみたりとかいろいろやってたけど、そんな俺たちに対してジェルにいはいろいろお世話をしてくれて家事もたくさんやってくれていた

ジェルにいは俺たちのためにたくさん頑張ってくれていて…

今では、なんで俺たちは…俺は、あんなことをしていたんだろうってすごく後悔してる


後悔、なんてそんな簡単な言葉で終わらせられるとも思ってない
記憶が戻ったジェルにいに許してもらえるとも思ってない

けど、今俺にできることをして、ジェルにいにお返しをしようって決めたから。

医者
あ、ななもり。さん
病院に言ったらジェル君を診てくれているお医者さんが話しかけてきた

二人を先に行かせて俺はお医者さんと話す
医者
ジェルさんのことなんですが…怪我の様子では退院しても大丈夫です
ななもり。
でも、まだ記憶…
医者
そのことなのですが、正直記憶は戻るかわかりません
戻るまでにすごく時間がかかることもありますし
家のほうが思い出が多いので記憶も戻りやすいんです。
ななもり。
そうなんですね…
医者
ジェルさんも記憶を早く取り戻したいと話していたので
ななもり。
わかりました。ありがとうございます。退院の手続きお願いしていいですか?
医者
わかりました。
そのあと色々話し合った結果、急だけれど今日退院してもらうことになった

入院にお金もかかっちゃうし…
ジェルにいも兄弟たちも賛成してくれたから
ななもり。
ジェルにい、急でごめんね
ジェル
大丈夫やで
家行くの楽しみだし!怪我も治ったからもう元気だし
ジェルにいはこの一週間でだいぶ慣れたらしく、話し方とか呼び方とかは記憶がなくなる前と同じくらいまでになった

でもまだ不安なことも多いだろうし、その分俺が頑張らないと…!!
るぅと
ジェルにい家行けるの?!
ころん
るぅとくん…w
今日で退院だって。一緒に帰れるよ
るぅと
やったー!!
ななもり。
よし、さとみ君にも連絡したからみんなで帰ろっか!
それから俺たちはみんなで話しながら家に帰った

ジェルにいは周りをじっと見ながら家に帰っていたけれど、記憶は戻ってないからやっぱりわからないらしくところどころ不安な顔をしていた
ななもり。
よし、ついた!
ただいま
ころん
ただいまー
るぅと
ただいまっ!
さとみ
お、おかえり
ジェル
えっと…お邪魔、します…
さとみ
ジェルにいw
ただいま、でいいんだよ
ジェル
あ、ただいま?w
ななもり。
おかえり、ジェルにい!
おかえり、とか言いながらこれまで俺、ジェルにいにまともに言ったことなかったな…

やっぱり俺最低なことばっかしてた…

今はジェルにいの記憶がないことをいいことに、まるでなにもなかったように接してるけど…
ほんとに最低だ
さとみ
ななにい、顔死んでる
みんな同じなんだから、今はそんなことよりもジェルにいのこと考えないと
俺の顔を見たさとみくんが俺に聞こえるようにつぶやく
ななもり。
あ、ごめん…
るぅと
僕ジェルにい家に案内する!
るぅとくんが張り切って言ってる
るぅとくんもジェルにいの役に立とうと必死でたくさん頑張ってくれてる

俺が今一番上なんだから、ちゃんとしないと
ジェル
あ、るぅちゃんありがとう
ちょうどジェル君たちがほかの部屋に行ったとき、莉犬君が学校から帰ってきた
今日は委員会の集まりがあるから家変えるの遅くなるって言ってたんだっけ
莉犬
ただいま
ころん
莉犬君お帰り!
あ、ジェル君いr…
莉犬
知ってる
勉強してくるから
さとみ
おい莉犬!
さとみ君の声も無視して部屋に入っていった

まだ莉犬君はジェル君のことが嫌いなんだよね、きっと
これも全部俺がしたことだから何とかしないといけない

けど、俺がジェルにいとよく話すようになってから莉犬君は俺たちと距離を置くようになってなかなか話してくれなくなった

前まではジェルにいが孤立してたけど今は莉犬君が孤立してる

俺たちはもうこのまま仲良くなれないのかな…



莉犬side
さとみ
おい莉犬!
さとにいの声を聴きながら部屋に入る

別に勉強なんてしない
何もしないでただたんにぼーっと椅子に座るだけ

わかってる。
今俺が悪くて、ジェルにいにもちゃんと謝らないといけなくて
莉犬
でもさもう手遅れだよ…
ジェルにいにどんな顔を向けたらいいかわからない

だってさ今頃になってごめんなさい、なんてできないよ
なんでななにいたちが今、あんなに普通に過ごせてるのかわからない

だって、俺が悪いんだよ?
何にも悪くないジェルにいが、事故にあうくらい大変な思いして

その間俺何してた?
いつもみたいに動画見て、マンガ読んで、ベッドでごろごろして

今までだってさ、ジェルにいが稼いでくれたお金でほしいものいろいろ買ってさ
多少は親がいなくて苦労したけどその分いろいろカバーしてくれたし、大きく困ったことも少ない


そんな俺が、自由に暮らしてきた俺が、ジェルにいに合わせる顔なんてないし
ジェルにいと仲良くする権利なんてない

第一、みんなと一緒にいることさえよくないのかもしれない…
莉犬
おれのばかっ!!
なんでこんなことしてたんだろう

なんで大きくなる前に気が付かなかったんだろう


なんで…なんで…



もう、どうしたらいいのか、もうわからない…
でも、俺は一人なんだから…

一人で何とかしないといけないんだから…
るぅと
コンコン
るぅと
僕。入っていい?
正直今は誰とも話したくなかったけど、るぅちゃんを追い返すわけにもいかないし部屋を開ける
るぅと
莉犬にい、目、赤いよ?
莉犬
…え?
るぅと
泣いてるじゃん…大丈夫?
莉犬
あ、ははは…w
莉犬
おかしいなぁw涙出てくるなんて
何もないのに。
莉犬
ごめんね、るぅちゃんw
びっくりさせちゃって
るぅと
なんともなくない…
莉犬
え?
るぅと
なんともなくないよ!
莉犬にい、最近おかしいよ?
るぅと
もう前みたいに僕たちと仲良くしてくれないの?
僕と話してくれないの?
莉犬
そんなこと、ない…
莉犬
俺は、大丈夫、だから…
るぅと
何言ってるの?大丈夫じゃないじゃん!
るぅと
僕は、ジェルにいのことすごく心配だけど
それ以上に莉犬にいも心配なんだよ?
莉犬
なんで、俺のことそんなに…
俺がるぅちゃんとジェルにい離したりしたのに…
るぅちゃんにもいろいろ迷惑かけたのに…
るぅと
だってずっと助けてくれたじゃん…
莉犬にいだって寂しいはずなのに、お母さんたちいなくなってお兄ちゃんたちもみんな気分沈んじゃって
そんな時、莉犬にいは莉犬にいのことより僕のこと心配してくれたじゃん…
莉犬
るぅちゃん…ポロポロ
その時、ななにいが入ってきた
ななもり。
莉犬君…
莉犬
なな、にいグスッ
ななもり。
莉犬君はさ、まだジェルにいのこと嫌いなの?
莉犬
えっ…それは…
莉犬
嫌いじゃない、けど…
消えそうなくらい小さな声で言う
莉犬
…でも…俺、もうどうしたらいいか、わからなくって…
莉犬
だってこれまでひどいことばっかしてきたのに…!!
ジェルにいが事故にあうくらい、大変なことばっかしてきてくれたのに!!
俺はなんもしてなくて、自由に不自由なく生きてきて
そんな俺が、今更ジェルにいと仲良くする権利なんて…
莉犬
俺がいる必要なんて、もうないじゃん…
だって俺がずっと苦しめてきたんだから。
ジェルにいだけじゃない、るぅちゃんにも俺の価値観押し付けてさ…
今だって、みんなに迷惑かけて…
ななもり。
莉犬君、それは違うよ
もとは俺が全部悪いんだよ…俺があんなことしなければ仲良く、今まで通り過ごせてたはずなのに
俺が始めたことだから
莉犬
でも、俺にはそれを止めることもできたはずじゃん!!
なのに、今の今まで引きずって・・・
るぅと
莉犬にい、もうやめよ?ポロポロ
莉犬
るぅ、ちゃん?
るぅとくんが俺の服を引っ張っていう
涙を流しながら真剣に話してくれる
るぅと
僕は莉犬にいがいてたくさん助けられたんだよ?
莉犬にいがいてすっごく心強かったんだよ…
るぅと
だから、莉犬にいにもそんな苦しい思いしてほしくない!!ポロポロ
るぅと
莉犬にいに、莉犬にいがいる必要ないなんて言ってほしくないよ…
僕にとっても、ななにいたちにとっても莉犬にいは大事なんだよ?グスッ
莉犬
るぅちゃん…ポロポロ
ななもり。
そうだよ、莉犬君
こうなったのはもとは俺の問題だし。そんな自分を責めないで
ななもり。
莉犬君だって、俺のことたくさん手伝ってくれたりしてくれたじゃん
莉犬君は俺たち兄弟にとって大事な人なんだよ
莉犬
ごめ、なさい…グスッ
莉犬
俺、ちゃんとジェルにいにも、謝ってくるポロポロ
さとにいやころにいにも…
ななもり。
うん、大事なのはこれからだよ。
まずはジェルにいの記憶が戻ることが一番優先!!
ななもり。
かましてこっ
莉犬
うん!!
みんなよりちょっと遅れてしまったけど

ちゃんとジェルにいに謝ろう
許してもらえなくたって何度でも謝るしかない。

そして今はジェルにいを助ける番

次こそは間違えないように…
ありちゃん
読んでくださりありがとうございます
ありちゃん
明日からテスト期間なので今日小説を書きました!
この「俺はこの家の邪魔ものです」と、もう一つの「すとぷり病弱・病み」が☆300と200達成しました!!本当にありがとうございます
ありちゃん
記念して、また何かやろうと思います
詳しいことはもう一つの小説の最新話に書かれているので気になる人は見てみてください
ありちゃん
この小説でももう一つのほうでも大丈夫なのでリクエスト等ありましたらコメントしてください!
もし新しい小説を書くとしたら、この嫌われの小説を年内に終わらせる予定ですのでそれが終わったら作り始めようと思います。新しい小説を書いてほしい!って方がいたらそれをあらかじめご了承の上コメントしてください
ありちゃん
ほんとにいつもありがとうございます!!これからもゆっくり頑張りますので読んでくださいね!
おつあり!

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