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第40話

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2,076
2021/01/16 13:56





番外編




「 ぱぁ…っぱぁっ!! 」


末「 あなたっ!あなたっ!ちょ、今!! 」


『 待って聞いてた!聞いてたよ! 』







やっとパパって言うたぁと嬉しそうに微笑む
愛しの貴方。


我が子のつるつるのお肌を2人で撫でながら、
幸せだなあと実感する。




末「 あれ、正門や、」




正門と誠也くんはあれからまあ色々あって
仲良くなってくれて、今ではずっと前からの
知り合いみたいに仲がいい。




末「 …は?嫌やしなんで? 」




前言撤回で、笑


どうやら正門、我が子に会わせろと誠也くんに
懇願している様子。


未だ彼女もつくらんと仕事に没頭する正門。




ひとつだけ変わった事がある。


正門はカメラマン。私は雑誌関係。
それは全く変わってない。



でも、週刊誌は辞めた。



それ以外に何も変わってない。


私も正門もティーン雑誌の編集長、カメラマンに
転身してより活き活きと仕事出来ていると思う。



結局同じ雑誌に携わっていると思うと、
幼馴染って凄いなってこれが腐れ縁ってやつかと
実感する。



腐れ縁なんて正門に言ったら凹むだろうけど笑




末「 なあ、正門のこと考えてるやろ 」


『 え?腐れ縁って凄いなあ思って 』


末「 何それ、俺仲間はずれみたいやん 」




てか旦那俺やし、と分かりやすいヤキモチ。

どっちが子供なんやろって息子と見比べても
瓜二つで、つい笑がこぼれる。




末「 俺頑張るな 」


『 何を? 』


末「 俺頑張って家族支える 」


『 一人で頑張るもんちゃうよ、
私も居るんやから 』




そういうのずるい、と後ろから抱きつく
誠也くんはまだ子犬なのかもしれない。



じゃあ、一緒に頑張ろなって降り注ぐキスは
柔らかくて暖かくて幸せな味がした。



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