掠れた、途切れた声で俺はひなにいさんの名前を呼び目を向ける。
ひなにいさんは、小さく口角をあげ笑いながらリーダー格の男を見ていた。
嘲笑いながらそう言い俺の胸ぐらから手を離し、ひなにいさんの顔を覗き込む。
ひなにいさんの顔はいつにも増して強ばっていた。
そう言ってリーダー格の男はひなにいさんに殴りかかろうとする。
ひなにいさんはそう言い少し微笑みながらリーダー格の男の攻撃を避け、トンッと相手の額に少し触れる。
その瞬間、リーダー格の男は物凄い勢いで吹き飛び数メートル先の壁まで吹き飛ぶ。
それはまるで物凄い力の攻撃を与えられたように
俺も下っ端のようなヤツらもリーダー格のやつらが飛ばされたという事実に気づくのに時間がかかった。
俺はひなにいさんの方を見る。
ひなにいさんさんは自分の髪の毛の先っちょをくるくると回しながらつまらなさそうな顔を浮かべている。
いつもとは違う口調、違う動き、異様なほどの"妖気"をひなにいさんから感じられる。
ひなにいさんは、下っ端達の方に目を向ける。
ひなにいさんは目をキラキラさせながら下っ端たちの方を見る。
下っ端達は震えて動けていない。
俺は嫌な予感がし、力を振り絞り立ち上がりながら叫ぶ。
俺がそう言った瞬間、下っ端達はハッとし、出口に向かって走っていく。
ひなにいさんは、下っ端に向かって手をかざす。
俺は超能力でそこら辺のレンガやベンチを持ち上げひなにいさんに向かって飛ばす。
ひなにいさんは全て華麗に避ける。
そう言うとひなにいさんさんはニコッと嬉しそうに笑い、俺に向かって手を伸ばす。
俺は超能力で自分の刀を手に取りひなにいさんの方に向かい走り出す。
ひなにいさんがそう言った瞬間、俺の靴紐が急に真っ二つに切れその場に躓き体勢が崩れる。
ひなにいさんは拳に力を入れ、俺に本気で殴り掛かろうとする。
めめんともり視点
ウパさんは人の気も知らないで口に手を当てて私を見ながら笑う。
時間は放課後となり、もう生徒たちが全員が帰っているであろう時間まで話が続いた。
窓の外を見るともう空は真っ暗だった。
校門で捕まったあの後、私は校長室へと連れられた。
校長先生の話は長く来た理由を話しても中々理解をしてくれなかった。
私は校長先生への文句をグチグチと言いながら廊下を歩く。
ウパさんの言葉を聞き改めて考えるとおかしな点がいくつか思い当たる。
確かにどうしてあの先生は私のことを高校生と見抜けたのだろうか?
身長で見抜いたにしても中学生にも身長が高い人がいるだろうしそれに自分で言うのもあれだが私はとびきり高いという訳でもない
それに私はここの中学生の制服を来ていたし、中3と言われたら中3にも見えただろう。よく中学生と間違われることもあったし
確かにその点だったら当てれてもおかしくないだが、、、
少し違和感が残る。
私たちはそんな会話をし、1歩踏み出した瞬間、今までに感じたことがないほどの莫大で強烈な妖気を感じた。
私は妖気を感じる方に走る。
Latteさんとウパさんも慌てて私の後ろについてくる。
妖気に近づくに触れてますます嫌な空気と気配を感じる。
それはLatteさんとウパさんにも気づいたようで2人とも緊張感のある顔となっていた。
妖気は中庭から来ていることがわかり、私たちは中庭の入口へと向かった。
中庭への入口へと行き、中庭の方を見るとひなにいさんに殴られそうなiemonさんがいた。
私は無我夢中でiemonさんの元へと走り出しiemonさんが殴られる瞬間にひなにいさんの顔面を殴り飛ばす。
ひなにいさんは殴られた反動で少し後ろに飛ぶ。
私がiemonさんの方を見ると顔に痣があり口元が血で滲んでいた。髪の毛もぼさついており服も少しボロボロになっていた。
私はすぐさまiemonさんに駆け寄りiemonさんを抱きしめる。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!