第10話

第10話 貴方が俺を手伝う理由
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2026/01/13 09:00 更新
俺たちはそのまま中庭のようなところに行き、置いてあるベンチに腰を下ろす。


中庭には俺たちしか居なく、さっきまでの騒がしい音が嘘かのように静かで人気がなかった。
ひなにい
結局たいした情報は落ちませんでしたね

ひなにいさんはそう言いながら膝に肘を起き少し体勢を崩し、ため息をつく。
iemon
唯一わかったのは、被害者は街でよく暴れていた不良だということだけですか、、、
ひなにい
ここで少し休憩してからめめさんに一旦情報共有しにいこう

ひなにいさんはそう言ってベンチの背もたれに腕を置きもたれかかる。


さっきまで明るかった空は少し暗くなっており、もう少しで夕方になると目に見えてわかる。

きれいな景色を見ていたせいか俺はふと思ったことを口にしてしまう。
iemon
どうしてひなにいさんはここまでしてくれるんですか?
ひなにい
いきなりどうしたんですか?

ひなにいさんはいきなりの質問に少し戸惑いながら冷静にそう言葉を返す。
iemon
ただ少し気になって

iemon
俺とひなにいさんはほとんど初対面みたいなものですし

iemon
危険かもしれないのにここまでしてもらう義理などもないと思うんですけど

俺がそう言うとひなにいさんは何食わぬ顔で姿勢を戻し俺の方を見る。
ひなにい
俺、妹がいたんですよ。俺が"中3の時"にとある事情で亡くなったんですけど、、、

ひなにい
そいつがよく口癖のように言ってたんです

ひなにい
「私はたくさんの人を助けたい。そしてたくさんの人が笑顔でいて欲しい。だから私は自分の正義を貫き通すんだ」って

ひなにいさんはどこか寂しそうで悲しそうな顔をしていた。
ひなにい
俺はただそんな妹の正義を受け継いでるだけですよ

ひなにいさんはさっきの表情とは裏腹に嬉しそうな顔で自慢げに語る。

それだけ妹のことを尊敬していて大好きなんだなということが目に見えて伺える。
iemon
、、、素敵な妹さんだったんですね

俺がそう言うとひなにいさんは先程より1層嬉しそうな笑顔で
ひなにい
亡くなった今でも俺の自慢の妹です!!
と答える。


俺はそれを聞き自然と笑みがこぼれるのと同時にそんな自慢と言える家族がいて羨ましいと心の奥底から思った。

俺がそんなことを考えているとひなにいさんは口を開く。
ひなにい
それにiemonさんを手伝う理由はもう1つあります。
iemon
え?

俺が目を見開き、ひなにいさんの方を見るとひなにいさんは小さく笑い前に顔を移し語り始める。
ひなにい
iemonさんは覚えてないみたいですけど俺たち1度会ってるんですよ?
iemon
なっ!?

俺は驚きが隠しきれず声をあげる。

頭をフル回転させ思い出そうとするが一向に思い出せない。
ひなにい
昔iemonさんは俺と俺の妹を助けてくれた、、、


ひなにいさんは懐かしそうにそう言う。


その表情はまるで_____のようだった。
ひなにい
、、、それに俺とiemonさんは友達ですし友達が困ってたら助けるものでしょ

ひなにいさんは俺の方を向きそう笑いかける。
iemon
(友達、、)

友達だなんて言われたのは久しぶりで嬉しくてどこか気恥しかった。



そんな感じのことを考えているといきなりポケットに入っていたスマホがなる。


プルルルプルルル



俺はポケットからスマホを取る。

スマホには依頼主の警察の名前が書かれていた。

俺は少し不思議に思いながらも電話に出る。
iemon
はい、もしもし
mob
『もしもし、こちら〇△警察の佳司です。』

ひなにいさんは俺のスマホに耳を近づけ音声が聞こえるようにする。
mob
『めめさんにかけた所出なかったのでこちらにかけさせてもらいました。』
iemon
なにかあったんですか?
mob
『実はつい最近の被害者の身元を探ったところ〇△高校の生徒ではなく"めめなり学園"の生徒だということがわかりました。』
ひなにい
なっ!!
俺とひなにいさんは顔を見合わせる。

ひなにいさんの顔は目を見開き驚いた顔をしていた。


めめなり学園、、、、、、俺とひなにいさんの学校、、、



どうしていきなり変わった?俺達が探っていることに気づいた?

疑問ばかりが頭に残る。

とりあえず俺は情報提供のお礼だけ電話を切る。
ひなにい
なんでいきなり、、、
iemon
わかりません、ただ一旦めめさんと合流しましょう
ひなにい
そうですね


俺とひなにいさんは荷物を持ちベンチから立ち上がる。

俺達が立ち上がった瞬間、さっきまで1人も通らなかった通路に複数の人影が見える。

人影は少しづつこちらに向かってきており、そのまま中庭の隅っこへと移動する。


俺とひなにいさんがそちらに目を向けるとそこには1人の大人しそうな生徒をがらの悪そうな生徒複数で囲んでいた。

耳をすませば小さくだが声が聞こえてくる。
mob
お前だろ!!最近中学生を襲ってるっていう事件の犯人は!!
mob
違うよ!!僕がそんなことするわけないじゃないか!!
mob
嘘つくな!!お前いつも俺たちにボコられてそれで恨んでるんだろ!!
mob
そんな理不尽な!!
mob
うるせえ!!!

がらの悪い男達は大人しそうな生徒を殴ろうとする。

俺がさすがに止めに行こうと動き出すより早くひなにいさんがその生徒のところまで駆け出し拳を受け止める。


俺はそんなひなにいさんの姿に呆気に取られてしまう。
ひなにい
複数人で1人を虐めようとするにはさすがに見逃せません
mob
なんだお前!!ここの生徒じゃねえだろ!!
ひなにい
とある事情でここに聞き込みをしている者です

俺はその言葉にハッとし、ひなにいさんとガラの悪い男のリーダー的なのが話し合っている間に大人しそうな生徒を遠くに逃がす。
mob
お前には関係ねえだろ!!そこをどけ!!
ひなにい
確かに俺には関係ない、でも目の前の悪事を見逃すこともできない

ひなにいさんがそう言うとガラの悪い男達は一斉に笑い出す。
mob
こいつ、正義のヒーロー気分かよww
mob
ちょっと痛い目見せてやる

そういうとガラの悪い男達は腕をポキポキと鳴らし、戦闘体勢に入る。
ひなにい
すいませんiemonさん、手伝ってもらっていいですか?
iemon
もちろんです
mob
俺達に喧嘩を売ったこと後悔させてやる!!

そう言って男達が俺とひなにいさんの方に殴りかかってくる。

俺はそれを避け後ろに周り蹴り飛ばす。


超能力を使えば一瞬で片付けることもできるだろうと思ったがめめさんの言葉を思い出す。
めめんともり
人間には超能力を使っちゃダメですよ
めんどくさいなとは思いつつ男達を殴る。

いつも妖怪や幽霊などを相手しているため、人間にはそこまで手こずらなかった。


俺がひなにいさんの方を横目に見ると素早い動きと綺麗な身のこなしでガラの悪い男達をバッタバッタと投げ飛ばしていた。
iemon
(これ、、、俺いる?)

俺はそんな事を思いながらガラの悪い男の相手をする。
mob
こ、こいつら強すぎる!!

下っ端のようなやつがそんなことをつぶやく。
mob
チッ!!こうなったら、、、

1人1人の戦闘能力はそこまでだが人数が数が多いのと何度も立ち上がる為、全員倒すのに時間がかかる。

ひなにいさんもそれは気づいているみたいで疲れが溜まってきているのか息が荒かった。
iemon
(なるべく早く倒さないと、、、このままじゃひなにいさんが、、、)

俺は先程よりペースをあげて男達の相手をする。





するといきなり背後から ドンッーー!!! っと鋭い衝撃が走る。

側頭部に衝撃が走り、視界が一気にぐらついた。

鈍器のようなもので殴られたのだろう側頭部に痛み、俺はその場に倒れ込む。
ひなにい
iemonさん!!!!

ひなにいさんは驚いた表情で俺の方を見、駆けつけようとするが俺を殴ったと思われるリーダー格の男がひなにいさんを殴る。
ひなにい
グッ!…

ひなにいさんは衝撃により壁にぶつかり、壁に座り込む形で倒れる。

mob
リーダーさすがにそれはやりすぎじゃ、、、こいつら死んじゃう、、、

下っ端は震えた声でリーダー格の男に言う。
mob
何言ってんだ?こいつらは俺らに刃向かった。少し痛い目にあって貰わないとこまるよ、、、なっ!!

男はそう言うと同時に俺のお腹を蹴りあげる。
iemon
ぐっ…ぁ……

俺が声をあげると男はニヤッと笑い嬉しそうに何度も何度も俺を蹴る。

お腹、腰を蹴りあげ、胸ぐらを掴みあげ頬を殴る、何度も何度もそれを繰り返す。

声を上げても次の攻撃が容赦なく降り注ぐ


バキッ…!!ゴキッ……!!


人間からなってはいけないと思われる音が中庭中に響き渡る。


下っ端達は怯えながらリーダー格の男を見ていた。

止めようとしてる者もいた。

だが、怖くて止められないのだろう、、次は自分がやられてしまうのではないかという恐怖心から



あまりの痛みから意識が遠のきそうになる。
mob
何へばろうとしてんだ、、、これからだろうが!!!

リーダー格の男が今までよりも力を込めて俺に殴りかかろうとする。
mob
リーダー!!やりすぎだ!!!

俺は衝撃に備え目をつぶる。






しかしいつになっても衝撃が来ない、、




目をゆっくりと開けるとひなにいさんが拳を片手で受け止めていた。
mob
なんだまたお前か
ひなにい
、、、

ひなにいさんは強い威圧を放ちながら立っている。
iemon
…ひな....…い........ん…?

掠れた、途切れた声で俺はひなにいさんの名前を呼び目を向ける。



ひなにいさんは、小さく口角をあげ笑いながらリーダー格の男を見ていた。
主です。最近本文書くのにハマってるんですよねーちょっと見にくいかな?って思ってる節もあるので前の形に戻して欲しいという方がいましたらコメントの方にでも言ってください

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