俺たちはそのまま中庭のようなところに行き、置いてあるベンチに腰を下ろす。
中庭には俺たちしか居なく、さっきまでの騒がしい音が嘘かのように静かで人気がなかった。
ひなにいさんはそう言いながら膝に肘を起き少し体勢を崩し、ため息をつく。
ひなにいさんはそう言ってベンチの背もたれに腕を置きもたれかかる。
さっきまで明るかった空は少し暗くなっており、もう少しで夕方になると目に見えてわかる。
きれいな景色を見ていたせいか俺はふと思ったことを口にしてしまう。
ひなにいさんはいきなりの質問に少し戸惑いながら冷静にそう言葉を返す。
俺がそう言うとひなにいさんは何食わぬ顔で姿勢を戻し俺の方を見る。
ひなにいさんはどこか寂しそうで悲しそうな顔をしていた。
ひなにいさんはさっきの表情とは裏腹に嬉しそうな顔で自慢げに語る。
それだけ妹のことを尊敬していて大好きなんだなということが目に見えて伺える。
俺がそう言うとひなにいさんは先程より1層嬉しそうな笑顔で
と答える。
俺はそれを聞き自然と笑みがこぼれるのと同時にそんな自慢と言える家族がいて羨ましいと心の奥底から思った。
俺がそんなことを考えているとひなにいさんは口を開く。
俺が目を見開き、ひなにいさんの方を見るとひなにいさんは小さく笑い前に顔を移し語り始める。
俺は驚きが隠しきれず声をあげる。
頭をフル回転させ思い出そうとするが一向に思い出せない。
ひなにいさんは懐かしそうにそう言う。
その表情はまるで_____のようだった。
ひなにいさんは俺の方を向きそう笑いかける。
友達だなんて言われたのは久しぶりで嬉しくてどこか気恥しかった。
そんな感じのことを考えているといきなりポケットに入っていたスマホがなる。
プルルルプルルル
俺はポケットからスマホを取る。
スマホには依頼主の警察の名前が書かれていた。
俺は少し不思議に思いながらも電話に出る。
ひなにいさんは俺のスマホに耳を近づけ音声が聞こえるようにする。
俺とひなにいさんは顔を見合わせる。
ひなにいさんの顔は目を見開き驚いた顔をしていた。
めめなり学園、、、、、、俺とひなにいさんの学校、、、
どうしていきなり変わった?俺達が探っていることに気づいた?
疑問ばかりが頭に残る。
とりあえず俺は情報提供のお礼だけ電話を切る。
俺とひなにいさんは荷物を持ちベンチから立ち上がる。
俺達が立ち上がった瞬間、さっきまで1人も通らなかった通路に複数の人影が見える。
人影は少しづつこちらに向かってきており、そのまま中庭の隅っこへと移動する。
俺とひなにいさんがそちらに目を向けるとそこには1人の大人しそうな生徒をがらの悪そうな生徒複数で囲んでいた。
耳をすませば小さくだが声が聞こえてくる。
がらの悪い男達は大人しそうな生徒を殴ろうとする。
俺がさすがに止めに行こうと動き出すより早くひなにいさんがその生徒のところまで駆け出し拳を受け止める。
俺はそんなひなにいさんの姿に呆気に取られてしまう。
俺はその言葉にハッとし、ひなにいさんとガラの悪い男のリーダー的なのが話し合っている間に大人しそうな生徒を遠くに逃がす。
ひなにいさんがそう言うとガラの悪い男達は一斉に笑い出す。
そういうとガラの悪い男達は腕をポキポキと鳴らし、戦闘体勢に入る。
そう言って男達が俺とひなにいさんの方に殴りかかってくる。
俺はそれを避け後ろに周り蹴り飛ばす。
超能力を使えば一瞬で片付けることもできるだろうと思ったがめめさんの言葉を思い出す。
めんどくさいなとは思いつつ男達を殴る。
いつも妖怪や幽霊などを相手しているため、人間にはそこまで手こずらなかった。
俺がひなにいさんの方を横目に見ると素早い動きと綺麗な身のこなしでガラの悪い男達をバッタバッタと投げ飛ばしていた。
俺はそんな事を思いながらガラの悪い男の相手をする。
下っ端のようなやつがそんなことをつぶやく。
1人1人の戦闘能力はそこまでだが人数が数が多いのと何度も立ち上がる為、全員倒すのに時間がかかる。
ひなにいさんもそれは気づいているみたいで疲れが溜まってきているのか息が荒かった。
俺は先程よりペースをあげて男達の相手をする。
するといきなり背後から ドンッーー!!! っと鋭い衝撃が走る。
側頭部に衝撃が走り、視界が一気にぐらついた。
鈍器のようなもので殴られたのだろう側頭部に痛み、俺はその場に倒れ込む。
ひなにいさんは驚いた表情で俺の方を見、駆けつけようとするが俺を殴ったと思われるリーダー格の男がひなにいさんを殴る。
ひなにいさんは衝撃により壁にぶつかり、壁に座り込む形で倒れる。
下っ端は震えた声でリーダー格の男に言う。
男はそう言うと同時に俺のお腹を蹴りあげる。
俺が声をあげると男はニヤッと笑い嬉しそうに何度も何度も俺を蹴る。
お腹、腰を蹴りあげ、胸ぐらを掴みあげ頬を殴る、何度も何度もそれを繰り返す。
声を上げても次の攻撃が容赦なく降り注ぐ
バキッ…!!ゴキッ……!!
人間からなってはいけないと思われる音が中庭中に響き渡る。
下っ端達は怯えながらリーダー格の男を見ていた。
止めようとしてる者もいた。
だが、怖くて止められないのだろう、、次は自分がやられてしまうのではないかという恐怖心から
あまりの痛みから意識が遠のきそうになる。
リーダー格の男が今までよりも力を込めて俺に殴りかかろうとする。
俺は衝撃に備え目をつぶる。
しかしいつになっても衝撃が来ない、、
目をゆっくりと開けるとひなにいさんが拳を片手で受け止めていた。
ひなにいさんは強い威圧を放ちながら立っている。
掠れた、途切れた声で俺はひなにいさんの名前を呼び目を向ける。
ひなにいさんは、小さく口角をあげ笑いながらリーダー格の男を見ていた。
主です。最近本文書くのにハマってるんですよねーちょっと見にくいかな?って思ってる節もあるので前の形に戻して欲しいという方がいましたらコメントの方にでも言ってください












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。