あれから2年の月日が流れた。
俺は中学3年生となりヒナは小学6年生となった。
iemonさんが消えたあの日から毎日俺たちは公園に来ては、iemonさんを探す。
ヒナは悲しそうな顔をする。俺はそんなヒナを慰めるように頭に手を置き、できるだけ優しく撫でる。
ヒナは喜んだ顔をしながら飛び跳ねる。
俺たちは手を繋ぎ家に帰る。
母さんと父さんは仕事が忙しくてたまにしか帰ってこない。少し寂しいと思うことはあるけどヒナが居てくれるから孤独は感じなかった。
俺たちが家に帰ってき、ドアを開けるとそこには母さんと父さんが出迎えてくれていた。
ヒナは嬉しそうに母さんと父さんに抱きつく。
父さんはそう言い終わると俺とヒナのわしゃわしゃと頭を撫でなでる。
俺はそんな事を言うが内心はとても嬉しくて少し照れくさかった。
ヒナと母さんはそんな俺を見透かしているのかニヤニヤと俺の方を見てくる。
俺は恥ずかしくなり父さんの手を止める。
俺がそう言いキッチンに向かおうとすると後ろから父さんと母さんのすすり泣く声が聞こえる。
何故かヒナは鼻を高くし、威張っている。
母さんはヒナを後ろから抱きつきそう言う。
ヒナは言葉にはしないものの内心は嬉しそうでちょっとした笑みを浮かべていた。
二人は恋人繋ぎをしながら見つめ合う。
ヒナは父さんと母さんの方を見ながら「てえてえ」と呟いている。
俺はあほらしくなりキッチンにそそくさと行く。
キッチンにつき冷蔵庫を開け食材を取り、ご飯を作り始める。
さっきまで玄関で話していた3人はいつの間にかリビングに移動し、最近会った話、学校の話など世間話をしていた。
ヒナは目をキラキラさせる。
母さんのその言葉と同時に父さんとヒナから「おー!」と掛け声が聞こえてくる。
数時間後
あの後みんなでご飯を食べてからお風呂に入り、もう寝る時間になった。
俺がそう言い寝る準備をしていると父さんが俺の隣に座り俺の頭を撫でる。
俺はいきなりのことで驚き、父さんの方を見ると父さんはどこか悲しそうで切なそうな顔をしていた。
父さんの声はいつものおちゃらけた様なものではなく、温かく頼りがいのあるそんな声だった。
父さんは、俺の頭を自分の胸に引き寄せ俺を優しく抱きしめる。
その言葉を聞いた瞬間、目から涙が流れてくる。
父さんはそれに気づいたのか優しく頭を撫でる。
俺は父さんの服を掴み顔を押し当てる。
俺はずっと寂しかったのかもしれない、、
父さんは温かくて俺はそのまま眠りにつく。
次の日
外から鳥の声がし、俺は起きる。ふと隣を見ると布団を抱き枕代わりにして寝ている父さんがいた。
俺はベットから起き上がり、リビングに向かうと味噌汁のいい匂いがする。
俺はキッチンに行き手を洗う。
俺は朝ごはん作りに取り掛かる。
しばらくするとヒナと父さん同じ表情、行動をしながら起きてくる。
それを見た俺と母さんは、自然と笑みがこぼれる。
父さんとヒナはキョトンとした顔をしていた。
ご飯を作り終わるとテーブルにご飯を置きみんなで手を合わせてからご飯を食べ始める。
俺がそう言うとヒナはキラキラした目になる。
ヒナはそう言うとご飯をものすごい勢いで食べ始める。
父さんと母さんはヒナを見てから二人で目を合わせて小さく微笑む。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!