第14話

好き
26
2020/04/01 14:29
はな
はな
あ、あのね、
りゅうま
りゅうま
うん
はな
はな
まず、死んだら、その日から49日間は魂はまだ生きてるままなの
りゅうま
りゅうま
うん、
はな
はな
だけど、会える人はたった1人だけ。自分が最も好きな人にだけ、会うことができるの…
りゅうま
りゅうま
っ…!
りゅうま
りゅうま
最も好きな人って…
はな
はな
そう、りゅうまだよ
りゅうま
りゅうま
え、家族は?
はな
はな
いない。みんな私が中学校に入ると同時にどっか行っちゃった…
りゅうま
りゅうま
そうなの、か
はな
はな
私、捨てられてっ、それからはずっと1人で暮らしてたの
グスッ、グスッ…


はなは泣く。




そしてオレは、はなをそっと抱きしめる。
りゅうま
りゅうま
はな…。
ごめんな、辛い話させて
はな
はな
グスッ、グスッ
りゅうま
りゅうま
もう大丈夫だから。
オレがいるから。
はな
はな
グスッ、グスッ
りゅうま
りゅうま
大丈夫
そう言って、小さい子をあやすように、そっと


なでる。
はな
はな
りゅうま
りゅうま
りゅうま
何?
はな
はな
わ、私…、
りゅうまのことがっ
りゅうま
りゅうま
待って
オレは人差し指でそっと、はなの唇を押さえ


る。
りゅうま
りゅうま
そういうのはオレに言わせて?
はな
はな
っ////
りゅうま
りゅうま
好きだよ、はな




はな
はな
っ、もーーー!私も好きだよばかぁ!!
りゅうま
りゅうま
なんでバカって言うんだよ
はな
はな
だってりゅうま、全然気づいてくれないんだもん
りゅうま
りゅうま
は?何に?
はな
はな
私、入学式でりゅうまを見てから、ずっと好きだったの
りゅうま
りゅうま
はっ、ちょっ、じゃあ、あの時好きだったのって…
はな
はな
りゅうまだよっ
りゅうま
りゅうま
えっ、ちょっ、まじか。全然気付いてなかった。
はな
はな
本当だよ、りゅうま自分がモテてることも気付いてないでしょ
りゅうま
りゅうま
え、うん
(そうだったんだ…)
りゅうま
りゅうま
ごめんな、ずっと待たせて
はな
はな
ううん
はなは首を横に振った。

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