〜キーンコーンカーンコーン〜♪
下校時刻のチャイムが鳴り、生徒達は仲良く友達と帰っている様子だ。
この短期間(1日)で友達作れるとか…陽キャ共がよぉ…(泣)
取り敢えず、クラスの皆の名前覚えないとな…
あとはアレルギーがあるとか無いとか…
何?意外と大変そう…だと!?
そうだよ大変なんだよこっちは(泣)
残業してもボーナス増える訳でも無いし…()
あのハゲ校長誰か変えてくれぇ…
ドタドタとうるさい足音がどんどん近付いて来る。
ヤバいヤバいヤバいヤバい
悔しいが矢野は俺より明らかに背が高い。
それは認めざるを得ない事実……。
だから俺はそれを逆手にとる!!!!
俺より体の大きい矢野の後ろに隠れれば、ワンチャンバレないんじゃないか…?みたいな。
そんな事を考えているうちに、アイツの足音はどんどん大きくなって来る。
俺は、2人の背中に身を隠した。
ガラガラガラ…バンッ
ヤバいヤバいヤバいヤバい…
どんどん近付いて来るぅぅぅ、、、
ヘラッとした様子で答える矢野。
演技力神か???
神なのか???
矢野がそう言うと、ゾムは怪しみながらも扉の方へ向かった。
ガラガラガラピシャッ
嵐のように去っていったゾム。
完全に居なくなったことを確認すると、俺はひょこっと後ろから顔を出した。
矢野が指さす方を見ると…
耳まで真っ赤にして、顔を服に埋めている様子の塩田が居た。
俺が顔を覗き込もうとすると…
ギュッ…
ん゙ん゙ん゙ん゙…。
何この可愛い生き物。
そう言うと、二パッと顔を明るくするショッピ。
可愛いなぁおい…。
時計を見ると…18時45分…。
チーノのゴマすりが上手いこと上手いこと…()
そんなこんなで、その日は2人を家まで送って行った俺であった____。
zm.side_
夜中…つってもまだ0時前やが…ショッピから急にメッセが来た。
主語は無かったが、俺は瞬時にあなたの名字先生の事だと理解した。
いやぁ…やっぱバレてたか…
そう言うと、ショッピの返信が少し遅れた。
可愛かったと言うことが否定出来ないのだろう。
今日見ていると、ショッピは明らかにあなたの名字先生の事が好きな様子やった。
そらそーかぁ…。
だって、あんな可愛ええんやもん。
"特等生"である俺らに対して平等に接してくれて…尚且つ優しくしてくれる。
そんなあなたの名字先生の事好きじゃない奴らなんて居るか?
まあ、俺的には居って欲しいってのが正直な気持ち。
だって…あなたの名字先生みんなから人気やねんもん…。
当たり前の事やけど、あんな顔も良くて性格も良くて、優しくて面白くて…
生徒たちは皆あなたの名字先生の事が大好きなんや。
せやから、そこに埋もれないよう、俺はいつも必死にあなたの名字先生に構って貰いに行ってる。
それはショッピも同じ気持ちなんやろな。
ほーん…。
ショッピ、明日から俺とあなたの名字先生の邪魔しに来るらしいな…
そんな簡単に邪魔させて貰えるとでも思うなよ?
そこで俺は、ショッピとのメッセージを終わった_____