聖蓮「ふう、一旦掃除は終わりかな」
ふと空を見るといつの間にか空は深淵に染まっていた
聖蓮「時間かかりすぎたな」
もとから匂いが強く、物も多かったため時間はかかると思っていたが
丁寧にしすぎたから予想以上に時間がたっている
聖蓮「疲れたぁ」
そうつぶやき座って休んでいるとシナ殿が部屋に訪問してきた
シナ「失礼するわ、掃除は終わったかしら?ご飯を持ってきたのだけれど」
シナ殿の手元を見るとお盆の上におにぎりがあった、わざわざ持ってきてくれるなんて優しい
聖蓮「わざわざありがとうございます」
シナ「いいのよ全然、こことに置いとくわね」
聖蓮「ありがとうございます」
シナ「それと伝えたいことがあるのだけど」
聖蓮「はい、どうしたのですか?」
シナ「学園長に6年生にするといわれた件なのだけれど」
聖蓮「あぁ、あれですか」
年が同じだからと女を忍者のたまごにするものか、忍者では男に力負ける可能性が高い、だから女は基本くノ一なのにあの老人は何を考えているのかわからない、まあ今更なにを思ったって考えたって無駄でしかない。
決まったことは変わらない、下手に反論や意義を異議を唱え首が飛ぶくらいなら己の運命を受け入れるだけだ
シナ「少し上の空になっているけど大丈夫?」
聖蓮「あ、すみません。少し考えことをしていて」
シナ「全然大丈夫よ、それより話の続きをしていい?」
聖蓮「もちろんです」
シナ「6年生に入学するのは一月後だそうよ」
聖蓮「以外に早いのですね、手続きなどもっと時間がかかりそうなのですが」
シナ「そういうのはすぐ終わるのだけれど教材や衣服の準備期間が主に時間のかかる原因ね」
聖蓮「そうなんですね」
シナ「あと明日は一応いろいろな学園へあいさつしに行きたいのだけれど、いいかしら?」
聖蓮「...大丈夫なのですか?聞いたところ歴代天女は嫌われていたそうですが」
シナ「そこが問題なのよね、学園長がもうみんなに瑠依ちゃんが6年生に入ることを言っているから」
聖蓮「私は別にどんな反応をされようとも気にしませんよ、慣れてますし」
だから私ではなく相手のことを第一にしてください、私がそういうとシナ先生の表情が少しゆがんだ
シナ「...慣れているってどういうことなの...?」
聖蓮「その通りの言葉ですよ、昔から結構嫌われていたもので慣れたのです」
シナ「...辛くなかったの」
聖蓮「最初は辛かったですが慣れてくると何も感じなくなりますよ、それが当たり前というか」
シナ「...」
少しの無言の後シナ殿が優しく私を抱きしめた、突然のことに少し驚いた。なぜいきなり抱きしめたのだろうか
シナ「もう大丈夫よ、独りじゃないわ」
すこし涙目になっているシナ殿が言う
聖蓮「...私はもう一人じゃありませんよ、大切な戦友や仲間。そしてシナ殿が私にはいますから」
シナ「...!それなら、よかったわ...!」
シナ殿は優しく微笑みながら抱きしめるのをやめた、そしてシナ殿はおやすみ、といい部屋を出た
聖蓮「...根から優しい人なんだなぁ」
もし、幼いころにシナ殿のような人に出会えていたら今とは違う私がいたのだろうか、
でももう過ぎた昔のこと、いくら予想しても考えて過去は変わらない
聖蓮「これだけ食べて寝るか」
明日に備えてシナ殿が持ってきてくれたおにぎりを食べ速やかに眠りについた
聖蓮「面倒ごとにならないといいな」
そんな私のつぶやきは暗闇に消えていった












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。