死ネタ地雷の方は🔙
《中島敦》→太宰さんが最期を看取る場合
太「……敦君、判っていると思うけれど」
太「君はもう、助からない」
敦「……矢っ張り、そうですよね……」
敦「………………綺麗な夕焼け…………」
敦「太宰さんと、初めて会ったときみたいな………」
太「……………」
敦「…太宰さん」
太「…何だい?」
敦「僕は……、太宰さんが胸を張って“自慢の部下だ”といえる様な…」
太「……ッ!?」
敦「一人前の人間に、なれましたかね…?」
太「…………ッ嗚呼…充分過ぎるくらいに立派だよ、君は」
敦「ぇへへ……」
敦「……本当は、死にたくない…ッ…ポロッ」
太「……」
敦「でも……」
太「!」
敦「………皆を守れたなら、最期に丁度いい」
敦「死ぬには、良い1日だ……」
敦「太宰さん、」
太「…………ッ」
敦「………………“おやすみなさい”ニコッ」
そうして、動かなくなる敦。
太「嗚呼……お疲れ様、敦君」
_____________“おやすみ”_____________
➼個人的な見解
・敦君はずっと院長先生のことを引きずっていそう。
・すごく臆病(ビビリ、気弱?)だから死にたくないっていう願望は一般人よりも強い。生に対する執着も。(太宰さんと対極なイメージ)
・でも人一倍情に厚いし恩は返すタイプだから、お世話になった人には笑顔でさよならしなきゃと思って無理をする。
《太宰治》→中島敦が最期を看取る場合
敦「太宰さんっ、太宰さんっ!!(泣)」
敦「血が………、何か止血できるものっ!!」
太「………敦君」
敦「先に消毒……否、与謝野先生を呼んだ方が……」
太「敦君」
敦「如何しよう……如何しよう、太宰さんが…ッッ」
太「敦!!」
敦「ビクッ」
太「…確り、するんだ」
太「私は、自殺嗜好だよ?別に…何時死んだって変わらないさ」
太「寧ろ、先輩の唯一の望みが漸く叶うんだ…」
太「泣かないで、祝ってくれ給えよニコ」
敦「ッッ………」
敦「喩えそれが先輩命令でも、僕には出来ませんッッ!!(泣)」
太「………じゃあ、代わりに…」
太「1つ、お願いしてもいいかな」
敦「!」
敦「…何でもやりますっ!」
太「ニコ」
太「………柘榴」
太「風信子は…紫色がいいな」
太「あとは……雪華草」
敦「……?」
太宰「覚えてるかい…?あの日、私が友人の墓だといった場所…」
敦「…はい」
太「私も……、彼の隣に、眠らせてくれ」
太「そして…、柘榴…紫の風信子…、雪華草」
太「この花々を、手向けてほしいんだ」
太「私の、代わりに…」
敦「…はい、命に代えても…絶対に遣ります」
太「ふふっ…」
太「いい部下を持ったものだね…」
太「……敦君」
敦「………はいッ」
太「一人に…、させてくれないかい?」
敦「(何かを察する)……わか、りました」
敦「…太宰さん、今迄有難う御座いました……ッッ!!(泣)」
泣き乍走り去る敦。
太「………確かに、見つからなかった…“生きる理由”だなんて……」
太「結局…、孤独は埋まらなかった」
太「………今なら判る…私は、私を少しも理解しちゃあいないね…」
太「……でも___」
太「__幾分か、素敵な人生だった」
哀しむ素振りもなく、機械質に彼の頬には一筋の雫が滴る。
最期に、そう独り言のように吐き捨てて…、彼は息絶えた。
➼個人的な見解
・悲しい、生きたい、そういう願望はないと思う
・無意識に織田作と自分に当て嵌めて、リロード再生の様にしてしまうんじゃないかな、と思う。
・多分人によって最期に言うことは変わる
・でも誰が看取るにしても、最後は一人にさせてもらって一人で逝きそう。(中也は別)
・しかし相手が中也でも、織田作の言葉を反芻してから死ぬと思う。
【おまけ 後日の敦side】
太宰さんが死んでしまった。
僕は太宰さんの言葉通り、友人と言っていた人の墓の横に太宰さんの墓を建て、柘榴、紫の風信子、そして雪華草を手向けた。
僕は、ほんの少し興味を持って、花言葉を調べてみた。
紫の風信子は、「悲哀」、「ごめんなさい」。
柘榴は、「愚かしさ」、「結合」。
そして雪華草は_____
『君にまた会いたい』。
……誰に対しての言葉なのか、僕には見当もつかない。
ただ、誰かに途轍もない後悔と…、
情熱を抱いていたことだけ、漠然と理解した。
【敦side end】












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!