第11話

監禁
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2024/03/04 22:00 更新
里樹妃
里樹妃
あなたがいない?
壬氏
壬氏
ええ、朝起きたら部屋はもぬけの殻で
里樹妃
里樹妃
あの子は武術を習ってるから無事なはずだけど、一刻も早く見つけなくちゃ
どうする!どうするどうするどうする
ただ散歩に行っただけだと信じたい
でも、誘拐や、殺人だったら!?
今彼女は無事なのか、どこにいるのかさえ分からない
ただ椅子に座り、彼女の帰りを待つしかできない自分が情けない
華瑞月
華瑞月
絶対に離さないって、決めたのに……!
とりあえず探しに行かなくては、
そう思い席を立った
 



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(なまえ)
あなた
好きにすればいいわよ
侍女
じゃあ、まずは腕からね
侍女
だんだん辛くしてくから
侍女が持っているのはガラスの破片
血管がある手首に擦られ赤色の液体が滲み出る
(なまえ)
あなた
侍女
あーあ、可哀想っ
侍女
あんたなんか、死ねばいいのに
私は、生きなくちゃいけない
お姉様をここから守るために
この、後宮という薔薇の園から
少し、倉庫の隙間から陽の光が差す
彼女はそれを見て無言で出ていった
何があったんだ、あれは
まだ、赤い血液は垂れ落ちて、床を染め上げていた

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