どうする!どうするどうするどうする
ただ散歩に行っただけだと信じたい
でも、誘拐や、殺人だったら!?
今彼女は無事なのか、どこにいるのかさえ分からない
ただ椅子に座り、彼女の帰りを待つしかできない自分が情けない
とりあえず探しに行かなくては、
そう思い席を立った
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侍女が持っているのはガラスの破片
血管がある手首に擦られ赤色の液体が滲み出る
私は、生きなくちゃいけない
お姉様をここから守るために
この、後宮という薔薇の園から
少し、倉庫の隙間から陽の光が差す
彼女はそれを見て無言で出ていった
何があったんだ、あれは
まだ、赤い血液は垂れ落ちて、床を染め上げていた















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!