🐰side
久しぶりに、お母さんの夢を見た。
いつもみたいに苦しい夢じゃなくて楽しかったころの、お母さんの優しさに触れるような夢。
昔から体が弱かった僕に、家で1人じゃ暇だからとたくさんの本を読み聞かせてくれた。
外に出れない僕に友達ができたのもお母さんが近所の人たちと交流を深めてくれたから。
熱でうなされてるときにはお粥を作ってくれた。
それが僕大好きでさ、熱の時でも楽しみだったんだよ。
「愛してくれる人を見つけなさい。」
「周りのことを気にしないで」
自分の恋愛対象が男だって気づいて相談した時、そう言って抱きしめてくれたよね。
拒絶することなく受け入れてくれて嬉しかった。
お父さんは、無口だけど優しくて、お母さんと一緒で、僕のことを一番に考えてくれてた。
体が弱いから家業でもある狩人を継げなくても責めることなく、好きなことをしていいと言ってくれた。
狼人間に近づくことは絶対に許してくれなかったよね。
今の僕を見たら、怒るかな,?
…でもね、見つけたと思ったんだよ
僕を愛してくれる人をね。
…瞼が重くて開かないや、笑
もう少し、幸せなこの夢を、みせて、、











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。