私は今日もこの場所に立っていた
この「ひとけの無いビルの屋上」で…
一人になるのにははちょうどいい所だ
毎日、
「後悔」と「失望」をする日々で
いつの日か、「呪われている」のでは
ないかと思うくらいだ
もし…呪われているのであれば
その、「悪霊」達が背中を
押してくれるはずだ
なんて、考えながら
私は、いつもと変わらない
このオレンジ色の空を眺めていた
私は、ため息をつきながら
「今日も…死ねなかったな…」
と思い
と、つぶやいてたら…
とつぜん誰かに後ろへ引っ張られる感覚と
男性の怒鳴る声が聞こえた
私は驚いた…
だっていつもは誰も来ないのに…
私からみたこの人への
第1印象は「なんとなく…えらそう」
でした
それに、知り合いでもないのに
どうして、心配してくるのか
分からない…
もしかして裏があるんじゃないかと
考えながら…ぽつり話をだした
少し言いすぎたかも…
それが、私と「未紀 葵」の出会いだった
私は、少し不機嫌になりつつ
家へと帰っていった…
あぁ…やっぱり私の家には誰もいない…
あはは…当たり前か…
私には、最近まで
「親友」がいた
「恋人」がいた
「家族」がいた
でも…ある日、私は全てをこの手で
「失った」…
私も働き出しは
やっぱり…こういう結末に
なるとは、思ってなかった…
私の職場は…よくニュースでも見る
「ブラック企業」だった
まさか…この私が…?
何度も…何度も…
「私は大丈夫…」「ブラックな訳ない」
「嘘だ…嘘だ…嘘だ…」と
でも、やっぱり
認めざるを得ないと思った
求人表には書いてなかった大量の仕事…
上司からのパワハラも毎日の残業も、もちろんの事だった
たまに…私は何時間働いてるのか
分からなくなった
やっぱり…「ブラック」なんだ…
だからといって
辞める自信も無い…
私は…柄じゃないと思うけど…
毎日…日記を書いていた💦
まぁ…することもないから
始めたことなんだけどね…
明日…会社に新しい人が来るらしい
でも…若い人らしいから
私のように潰れるギリギリに
なるんじゃないかって思うが…
他人の心配をしてる場合じゃないからな
…
私も頑張ろ…














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。