「おはよ〜」
『おはよ』
前をスタスタ歩く背中を指で突くと
ゆっくりこちらを振り返るマフラーに埋もれてるユジン
「今日さ数学のノートって提出しなきゃなんだっけ」
『うん』
「あー…」
『…ふっ、貸してやんないよ』
「けち」
なんてぶすくれるとブヒブヒ笑われる
「あ、まって、ゴヌク先輩だ」
『…』
私達のずっと前でなにやら友達と
仲良さげに話し込んでいるゴヌク先輩
私は慌てて髪の毛を梳かす
「…わぁ、朝からかっこいいな…」
『…』
「この間ね生徒会で集まって親睦会みたいなのやったんだけどさ」
『…』
「生徒会長のハンビンさんがさ…聞いてる?」
『…聞いてない』
「聞いてよ」
急にそっぽ向いてしまうユジンの真っ赤な耳を摘むと
振り払われる
「いっつも生徒会の話し始めたらそっぽ向くんだから」
『…』
「あ、そうだ今日日直だった…先いくね!」
『…ん』
素っ気ないユジンは放っておいて学校へと走る
🐻❄️「ん!○○!おはよ!」
「お、おはようございます…!」
ふりふり手を振るゴヌク先輩
キュンっと胸の奥がざわつく
わぁ朝からこんないいことが…
なんてルンルンで靴を履き替えているとなぜか
息を切らしたユジンが私の横にやってくる
「あれ?どうした?」
『…別に』
「…変なの」
『用事思い出しただけ』
🐻❄️「おはよう〜」
『…』
ユジンの頭を撫でるゴヌク先輩となにやらムッとした表情のユジン
「ごめんなさい…なんか機嫌がよくなくて」
🐻❄️「ん?どうした?」
『…なんでもないです』
行こっと私の腕を掴んで引っ張るユジンと
あーっとなにやら察しがついた先輩
「ちょっと」
『…』
もういきなりなんなの…
「…変だよ!…いつもだけど…痛い!」
むにっとほっぺを摘まれずっとそっぽ向いていたユジンの顔を見るとなんだか赤い頬とやっぱり怒ってる顔
「なににそんなに怒ってるの?私なんかした?」
『した』
「なにを?!」
私達を横目にクラスメイト達はまたやってるよと横切って行く
🐹「あれ?○○さん!」
「あ!ハンビン先輩!」
🐹「おはよう!今日さ放課後…」
『先輩』
🐹「ん?」
『放課後はちょっと予定があるので』
「ないよ」
『ある』
🐹「…ふっ」
「ないってば」
『…放課後は無理です』
🐹「まだ何も言ってないのに笑」
大丈夫、たいした話じゃないよとユジンの頭を撫でるハンビン先輩
🐹「この間決めた事について少し話そうかなと思ってただけだから」
「全然大丈夫ですよ!放課後はなんにも予定ないでふっ、んー!」
『少しだけなら大丈夫ですよ、少しだけなら』
🐹「うん笑、大丈夫すぐ終わると思う笑」
それじゃあねと手を振って行くハンビン先輩
口を塞ぐユジンの手を振りほどく
「なんなのよもう」
『…ほら日直なんでしょ』
「あ、そうだった」
次変なことしたら絶交だよと釘を刺すけど聞いてなさそうなユジン
《またイチャイチャしてんのかいあんたら》
「してません〜」
なんて友達にチャチャ入れられる
イチャイチャじゃなくて痴話喧嘩ですけど












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!