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第1話

音楽室の魔女の独り言 〜林檎雨さま参加型より〜
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2024/06/14 11:42 更新
光魔学園の紫校舎の端に位置する音楽室。
今日もここで独り、ピアノを奏でる。
本館とはいえ、端だと人通りは少なく、
遠くの方で色々な人の話し声や足音が
微かに聞こえるぐらい。
たまに先生らしき人の足音が
近づいては、遠ざかっていくだけ。
静かすぎでも、うるさすぎでもない。
ふと窓に目をやると、オレンジ色の太陽が
地平線に沈みかけていた。
夕焼けの光が音楽室に差し、
辺り一面がオレンジ色に染まっている。
ピアノの鍵盤もオレンジに染まり、
その色合いがどこかのお城の大理石に見えてくる。
そんなお城の上を、わたしの指が歩いていく。
跳ねるような、踊るような、そんな調子で。
_鳴瀬 奏@ナルセ カナデ_
鳴瀬 奏ナルセ カナデ
らー…♪
その情景が美しくて、つい歌い出してしまう。
何度も聴き、何度も歌い、何度も奏でたその歌を。
小さい頃からの思い出の歌。
きっとどんな人にも昔からの宝物はあるだろうが、
わたしの場合はこの歌なのだ。
何度も聴いたのに曲名も知らない。
わたしが小さい頃に作った歌詞だから、
本当の歌詞があるのかも分からない。
でも、自分の1番好きで、大切な歌なのだ。
_鳴瀬 奏@ナルセ カナデ_
鳴瀬 奏ナルセ カナデ
ららら〜♪
クラシックでも、ロックでもない。
最近のポップスでもなければ、
昔ながらの伝統的な曲でもない。
そんなどんなジャンルでもない曲。
曲もその歌を独り、奏でる。
遠くからドタドタ聞こえるのは気のせいだろう。
なんか話し声が聞こえるのも気のせい…
きっと近くの先生に色々聞きに来たのだろう…
そろそろ曲も終盤だ。
ここで一気に上げt((
上げようとした瞬間、
音楽室にバン!!という爆音が轟いた。
ミシッという明らかにやばい音も聞こえた。
恐らく扉からだろうが…
きっと壊れているだろう。
普段だったら最後の盛り上げを邪魔されたことに
ちょっと怒りはするが、
今はそれよりも命の危機を感じていた。
明らかにやばい…
頭の中ではどこかで聞いたサイレンが
鳴り響いていた。
扉の方向から、コツコツと3人程の足音が聞こえる。
もちろん、全員こっちのピアノ側に来ている訳だが…
扉を破壊する勢いの人なのだ。
もしかしたらここでタヒぬかもしれない…
頼んだら遺言くらいは残させて貰えるだろうか…
心音が大きすぎて足音が聞こえない。
怖くなり、ふっと周りを見渡すと…
_鳴瀬 奏@ナルセ カナデ_
鳴瀬 奏ナルセ カナデ
ひゃッ、き、聴いてッ………!?
ちょうど目の前に、3人の顔があった。
白髪の赤い目の人と角の生えた銀髪の人。
おまけにちょっと後ろから見ている、茶髪の人。
とっさに出てきた言葉は、
さっきまで散々考えていた遺言云々ではなく、
「聴いてたんですか?」という謎の言葉。
なんなら心の準備が出来ていなくて、
もっと変になっていただろう。
色々と恥ずかしすぎて、
ボンッという効果音が着きそうなほどに
顔が赤くなっているのが分かる。
そして、「ぁゎ…」とか
「ひょゎぁ…」とか言いながら、
しぼんだ風船のようにプシューと俯いた。
相変わらず心音がうるさい。
なんならもっとうるさくなってる…
頭上からは、
「魔女」とか「噂だから」といった言葉が聞こえる。
もしかして…「音楽室の魔女」の噂だろうか…
じゃあ…別にタヒなない…?
ほっと息を吐いたのもつかの間…
銀髪の人が
「すみません。邪魔をしてしまって」
と謝ってきた。
別に謝ることが悪いことではないんだけども…!
自覚するほどのコミュ障&人見知りのため、
きっと変なことしか言ってない…
なので自分の中で精一杯の
「全然大丈夫です。気にしてないですよ」
を言っておいた。
だが、銀髪の人は話を続ける。
孶孶ジジ ヤコブ
お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?後日詫びとして何か持っていきますので
もう話は終わったと思っているわたしは、
もちろん心の準備などできておらず、
また「ふぇ…」やらなんやらを言ってしまった。
この時に茶髪の人がストップしてくれなかったら
今頃メンタルズタボロだっただろう…
まぁ…既にズタボロなんだけど…
次に、茶髪の人が話してきた。
古井 水雨フルイ ミウ
えと、その。すいません…
聞こえてきた音楽がとても綺麗だったので…それにつられて来ちゃいました。
た、多分…邪魔しちゃいました…よね…?
話し方でわかった。
この人…仲間コミュ障だ…!
ん…?
あれ…?
この人……
わたしの音楽…綺麗って言ってくれた…!?
古井 水雨フルイ ミウ
すッ…すみません…
何か気に障ってしまったのなら…?
_鳴瀬 奏@ナルセ カナデ_
鳴瀬 奏ナルセ カナデ
わ、わたしの音楽ッ…
綺麗だと…思ってくれたんですかッ…?
仲間コミュ障+音楽好き(仮)により、
わたしはもう30%友達判定済みである。
だから、つい感想を聞いてしまった。
まぁ…聞かれた茶髪さんは
「へ?」みたいな顔しているのだが…
_鳴瀬 奏@ナルセ カナデ_
鳴瀬 奏ナルセ カナデ
あ、あまり…わたしの音楽を聞く人も…感想を述べてくれる人もッ…その、い、いないッので…嬉しいッ…です、!
古井 水雨フルイ ミウ
え、あ…な、なら…良かったです…?
茶髪さんが?マークっぽいのはきっと気のせいだ。
置いておこう。
せっかくなら名前も聞いておこう。
きっと仲間コミュ障ならまたいつか会う時があるだろう。
そんな変な考えをしながら、茶髪さんに名前を聞く。
_鳴瀬 奏@ナルセ カナデ_
鳴瀬 奏ナルセ カナデ
お、お名前は…?
古井 水雨フルイ ミウ
えっ…
古井水雨と、もッ、申します
今年入学してきた、ばっかですけどッ…
_鳴瀬 奏@ナルセ カナデ_
鳴瀬 奏ナルセ カナデ
わ、わたしは、鳴瀬、奏…ですッ…
よろしく、お願いします…ッ!
どうやら茶髪さんは「古井 水雨」というらしい。
しかも今年入学してきたようだ。
きっと年齢的には古井さんの方が年上だろうが…
自分は初等部からいるため実質先輩である。
音楽も好きなようなので(?)もはや友達(仮)である。
ということで…
(多分)音楽が好きな年上の後輩(仮)の古井さんと
野蛮な愉快な仲間達(仮)との
新しい出会いがあったのである。
「音楽室のウワサ」
奏ちゃん視点でしたー!
最後が超適当な気がしますが…
まぁ…テスト終わりってことで…w
いつか「音楽室の魔女」と呼ばれる理由になった回もやりたいです。
そんじゃ
おつそだー!!

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