あれは小4の時
俺と研磨で遊んでたとき、
ちょっとバレーしてたんだけど、好奇心で街を探索したんだ、
その時、研磨とはぐれてな、探してたら神社があったんだ
その時俺は神社の中にいつの間にか入ってたんだ
ちょっと、チビちゃん、落ち着いて、操られてないから
で、その神社、管理されてないのかボロボロだったんだよな
けど、なんか嫌な予感がしてお参りしといたんだ
そしたらさ、びっくりすることに、、、どこからが声が、、、
って、逃げようとしないで、何回逃げようとするの
その声は確か、、、なんて言ってたっけ
あー、そうそう、思い出した「お前の友は霊に狙われやすい、もし、我と約束するのなら、お前の寿命のかわりにその友を守ってあげよう、さぁ、どうする人の子よ」って言ってた
俺は研磨のことだってすぐわかった
そして、ゆっくり頷いた
そしたら、お賽銭箱の奥でなにか光ったんだ、
拾ってみると、鈴だった
「その鈴を持っていろ、そしたら、お前の友を守ってくれる」
俺は鈴をジッとみていた、すると
「その鈴がすべて紅に染まった時がお前の寿命だ、」
そう言われた
そうしたらいつの間にか神社の外にいて研磨が目の前にいた
「どうしたの?クロ」
って言われたけど俺は「なんでもない」と言った
あの日以来、俺の周りに猫が増えた、
多分守ってくれてるんだと思う
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!