この言葉を聞いた瞬間、動き出すものがいた。
そうして計8名がミーティングルームから姿を消した。
kkさんの言う通り、この広い広い寮の中を私たちは手分けして捜索することにした。
これは自身の部屋にでも隠れてるんですかね?
めんどくさいなぁまったく、
鍵かけられてたらもうドアを壊すしか...
遠くの方から響いて、誰かのくしゃみが聞こえてきた。
聞こえた方向は...大浴場かな?
響いてきてるあたり、大浴場あっているはず!
私は大浴場へと足を進めた。
そう言いながら大浴場の扉を勢いよく開ける。
メインの大きなお風呂には湯が張っており、
湯気が立ち込めている。
蒸し蒸しするなぁ...
ここにずっと居たくないから"魔法"、使うとするか。
私がそう唱えると、青の炎の様に揺らめく2つの魂が現れ、自身の甲に六芒星の紋が現れた。
二つの魂は頷く様に煌めかせ、ふわりと私のそばを離れた。
さて、ここは魂ちゃんに任せて他に当たりますかね。
rk視点
今の俺はかくれんぼ(鬼ごっこ)の鬼側、
俺以外はもうバラバラに捜索しに行った。
ただznkpsだけはミーティングルームにて目を瞑り、
遠くに逃げた逃走者の心を読みながら、その心の声の主がどこにいるかなど、位置を探っているらしい。
かくれんぼ兼鬼ごっこなのだから、
体力を温存することが大切だよな。
そうなると目を瞑り遠くの人に集中するznkpsの近くに潜伏してたりするんじゃないのか?
俺はしゃがみ、ボタンのある机の下を覗く。
俺が諦めて立ったのと同時に、
カランと音を鳴らして机の上に何かが落ちてきた。
その音の正体は見覚えのある髪飾りだった。
俺は恐る恐る上を見上げる。
天井に張り付いている少女、htmnguがいた。
そもそも天井ってどうやっていけるの?
無理があるくないか???
いや万が一行けたとしても...
なんで大の字で天井に貼り付くことができるの???
張り付くにしてもなんかさ、こう...
なんかを掴まないとダメじゃない???
いや、htmnさんのことだ、考えたら負けか。
詠唱完了、準備はできた。あとは...
諦めた様にhtmnさんはいい、フッと落ちてきた。
もっと粘るかと思ってたけど嬉しい誤算だな。
それはそうとして...
そこを俺は逃さないんだよなぁ!
俺は固有魔法『バフ』で自身の腕と足を強化したのだ。
強化した足で踏ん張り、腕で受け止める。
お姫様抱っこってことよ!やったぜ!!
どうやったら惚れてくれるんだよhtmnさんは...
心を読むのに集中していたからだろうか、
znkpsに声をかけるとびっくりした表情を浮かべた。
遠くで捕まえたら心で話せばよかったのだろうけど、
あいにく同じ部屋だから普通に声に出して話した方が早い。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。