ほとんどの人は何かと『黒歴史』というものを作る。
勿論、私もほとんどの人の中に入る人間で。
その事は友人にもあまり打ち明けないようにしている。
しかし、私には黒歴史を偶然見てしまった実の後輩が存在する。
そんな子とド陰キャな私は話せるわけもなくて‥
こんな感じでボロボロ状態だった。
青柳冬弥君は優しい。
冬弥君は親同士の繋がりで、小さい頃からよく一緒に遊んでいて、
昔から二人の無茶な遊びに付き合ってくれたりと
とにかく優しい子だと‥思う。
今も自分の親友が何もしていないのにこんな酷い態度をとられていて
普通だったら怒っていても全然おかしくないのに。
私の事を気を遣って、深く踏み込まないでくれるし。
きっと私はここに居てはいけない。
そう思った私は食べ終わってないお弁当を片付けて
バタンッ(扉が閉まる音)
屋上から逃げるように‥裏庭へ行った。
結局は自分を守るために逃げて。逃げてばっかり。
改めて、そう認識した。
作者
なんかめっちゃ重くなってしまった‥。
当初はこんなつもりでは無かったんですけどね‥。
後一話挟んだらようやく第二の主役、咲希ちゃんが出てきそう‥!(遅くなってすみません)
最初は司君メイン、途中から咲希ちゃんメインになりそうです。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。