第17話

過去 『胸騒ぎ』
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2026/02/11 02:24 更新



「今日って何日やっけ?」


氷室は隣のデスクに座る同期に聞く


「11月7日だよ、自分でカレンダー見たら?」


彼女の呆れた声に「めんどくさい」
と言いながら、報告書に日付を書き込む



そんな会話をしていると、
なにやら廊下が騒がしい


「なんかあったん?」


「最近起きてる連続爆破事件の犯人が、
 マンションに2ヶ所爆弾を仕掛けたんだって。
 今爆処が対応中」


「ほら、あれ」


同期がサイバー課内にあるテレビを指差した


テレビからは
リポーターの犯人の良心に訴える声や
野次馬の声が聞こえ、
現場の騒々しさがよくわかる


「物騒やね」


パソコンに向きなおそうとすると、
肘が当たってしまい
お気に入りのコップが落ちて、
カーペットに破片が散らばる


それを合図にまるで時が止まってしまった
かの様に感じたが、同期の声で思考が回る


「大丈夫?溢れた?」


「あ…飲み干したから大丈夫…」



なにやら胸騒ぎを感じるのは
気のせいだと思いたい



突然機械を通された大きな音が耳につんざいた


音のした方を見ると
件のマンションは黒い煙に包まれており、
人々の悲鳴が聞こえる


呆然としているとリポーターの声が
真っ直ぐ耳に入る


『どうやら機動隊の隊員が
 一名爆発に巻き込まれたようです!
 わかり次第お伝えします!』



心臓と肺が圧迫されたような感覚を覚える


嫌な予感が胸中を駆け巡る



「ちゃうよね?研二さん…」


問いかけた言葉は
彼に聞こえることはなかった







☆20、♡100もありがとうございます!


そして、
新年明けましておめでとうございます



少しアンケートを実施しようと思います
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