第14話

ダンスのペアは…
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2020/01/07 02:05
そして、キャンプファイヤーが始まり。


色んな出し物やミニゲームが行われたり。


とにかくめちゃめちゃ楽しかった。


これはきっと、忘れない思い出になるんだと、


自分でも分かった。
クラスメイト
『それでは!!最後のダンスに移ります!』
クラスメイト
『ペアは決まっているので、各クラスの先生からのペアをよく聞いてください!』
と、うちのクラスの実行委員が、


二年生全員に向けそう言う。
先生
先生
それじゃあ集合~!
美愛
美愛
せんせー!私は!?
クラスメイト
俺のペアー!
世羅 ひかり
世羅 ひかり
今から言うってのに、
皆せっかちやなぁ。
阿彗 時雨
阿彗 時雨
この時間が無駄と分からないとは…
さては私よりも馬鹿だな…!
世羅 ひかり
世羅 ひかり
それはどうやろ。
阿彗 時雨
阿彗 時雨
コラ。
先生
先生
よく聞いて!まず、
先生
先生
阿彗さんと犬井くん。
阿彗 時雨
阿彗 時雨
え゙っ…
犬井 透
犬井 透
あれっ、阿彗かぁ~!
先生
先生
で─────


…いや、ね?


確かに、猫塚になればいいなとか、


思ってなかったわけじゃないんだ。


で、その場合他の奴でも良いんだよ?


でも、でもね?


なんで、よりによって犬井…
てかこっち来るな。


その笑顔を向けんなっつーの!
犬井 透
犬井 透
よろしく!阿彗!
阿彗 時雨
阿彗 時雨
ハイハイよろしく。
犬井 透
犬井 透
うわぁお、颯太みたい…
阿彗 時雨
阿彗 時雨
!…猫塚?
犬井 透
犬井 透
そ!皆には優しいのに俺には冷たいんだよねぇ~。
口をとんがらせて、ふてくされたように言うけれど。


少し、アイツと似てるという言葉に、


動揺してしまった。


動揺…というより、嬉しい…だけど。


まぁ、犬井は意識せず言ったかもしれないけれど、


皆には優しいって、意外にも少し嬉しかった。
阿彗 時雨
阿彗 時雨
あっ、そーですかっ!
先生
先生
で、硝野さん、猫塚くんペア。
それから────
阿彗 時雨
阿彗 時雨
!!
世羅 ひかり
世羅 ひかり
あらら。
犬井 透
犬井 透
颯太は硝野さんかぁ。
美愛
美愛
わー!いーなー!
硝野 紫暮
硝野 紫暮
わっ、私…!?
猫塚 颯太
猫塚 颯太
硝野さーん、よろしくー!
硝野 紫暮
硝野 紫暮
はっ、はい!
あぁ、胸がズキズキする。


これは、さっきのチクっとした感じじゃない。


つまり、


嫉妬。
最低だなぁ、私って。
犬井 透
犬井 透
もしかして、硝野さんに嫉妬?
阿彗 時雨
阿彗 時雨
…!!は!?
犬井 透
犬井 透
当たったぁ~(笑)
阿彗 時雨
阿彗 時雨
何言ってんの!?
犬井 透
犬井 透
だって、阿彗は颯太好きでしょ?
阿彗 時雨
阿彗 時雨
…私、そんな分かりやすい?
ほんっと、ひかりレベルに勘が良いな…


まぁコイツの場合、勘っていう言い方より、


直感に近いんだろうけど。


犬か。


笑顔が眩しいわ。


てか、後ろに尻尾が見える…
犬井 透
犬井 透
大丈夫!颯太は鈍感の極みだから!
阿彗 時雨
阿彗 時雨
そういう問題じゃないっつの!
先生
先生
はいはい、ざわつかないで!
ダンス、始まるよ!



と、仕方なく、私は犬井と。


犬井と手を繋いだりするときとかは、


少し眉間にシワが寄ってしまった。


…あと、余所見。


だって、仕方ないじゃん。


気になるんだよ。


硝野さんと、アイツが、楽しそうに話してて。


私は猫塚のただのクラスメイトなのに。


でも、だから、そのために、


告白するんだ。

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