スンミンさんはネックレスを気に入ってくれたみたいで、そのまま着けて帰ってくれるみたい
嬉しそうにニコニコネックレスを触ってるのがとてもかわいい
ほっこりとした気持ちでお会計をして見送りに出れば、雨が降っていた
スンミンさんは、ネックレスを濡れないように服の中に大切そうに隠して車まで走って行った
足……長いなぁ
お店のすぐ近くの駐車場だって言ってたし、そんなに濡れなくて済んだかな?
わたしも店内に戻ってお店の照明や音楽を消して帰る準備をした
朝天気予報見てたのに、傘忘れちゃったなぁ
まぁ、駅まで走れば何とかなるでしょ
さっきよりも確実に強くなった雨に打たれながらお店の施錠をしていれば、ふと雨が遮られた
振り返れば、スンミンさんが少し息を切らせて傘を差し出してくれていた
段差から降りようとすれば、がくんと足が落ちてバランスを崩してしまった
咄嗟に足をついたけど……足首に痛みが走った
これは捻ったかも
しかも、差し出してくれたスンミンさんの手を掴んでしまった
焦って手を離した
じわりと足首がジンジンとしてくる
でも、わたしがここから離れないとスンミンさんも帰らない感じがする
ズキズキする足首を庇いながら駅に向かって歩き出すと、ぐっと手を引かれた
うぅ………、これは……絶対のやつ
申し訳ない気持ちで待っていれば、お店の目の前に来たのはわたしの憧れの車だった
さっと助手席に誘導されてお邪魔する
大切にしているであろう車の中は綺麗にされていた
ハンカチで濡れた髪や服を拭いていると、スンミンさんがわたしののほうを見た
真剣な顔でじっとわたしを見るスンミンさんに根負けして、わたしは渋々場所を伝えた
にっこりと笑って走り出すスンミンさん
でも、正直足の痛みは強くなっていたからありがたかった
………明日は一応病院に行こう













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。