おいでと言わんばかりの手招きで出迎えられた先には、もう、みんなが揃っていた
あの中に入るのは少し気まずかったけどおとなしく兄の横でご飯を食べることにした
今日は鮭弁当にしてみたがなかなか美味しい
侑先輩とお兄ちゃんが喧嘩をしているときに
『はむっ』と効果音が付きそうなくらいの勢いで私の箸にのった鮭を頬張る
こんなにも喜んでくれるなら本当に毎日作ってあげたい、なんてしみじみ思っていたら斜め向かいに座っていた北さんが『そう言えば、あなたさっきなんかもらってなかったか?』と聞かれ、
何処に仕舞ったか思い出しながら左右のポケットを探していると、クシャっと紙の音が聞こえた
ポケットに仕舞われていた手紙は少しシワがついていたが読めない程ではなかった、『角名さんへ』丁寧に書かれた文字が見えた
なんだか、こわい雰囲気になっちゃったな、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。