第35話

バッドエンド2  Tempest
111
2024/02/02 11:06 更新












俺は、何をしているのだろうか







時計塔、廃屋、校舎
風車に観覧車

星が降るようにチカチカと輝くネオン街


何も無いまっさらな土地





空は燃えるような夕焼け







ここは何処だ




















…ああ、思い出したぞ






全てはあの男から…

























どうしても、思い出したかった



記憶のない俺にこんなに優しくしてくれる3人を、喜ばせたかった














紙に書かれていた場所に行くと、らっだぁが立っていた



否、らっだぁではない

姿形がらっだぁにそっくりなあの男が立っていた






生憎、本物かと思って泣いてしまった











泣いた理由もわからないのに

泣いてしまった











あの男が言った


「お前が俺を殺したんだよ、ぺいんと」

…らっだぁにそっくりな声で



















それで全てを思い出した












漫画のように記憶がなだれ込んで
苦しくなるのかと思ったけど、









実際はただ映画を見ているかのようで、心地が良かった






















何分程経ったのだろうか











やっと言葉を放つことができた




「お前、名前は?」




どうしても気になった




名前を聞くと、男は馬鹿にしたような笑いを浮かべ、名前を教えてくれた

「最初に聞くのそれかぁ…」

「まぁ、いいや」

「俺は、俺はね、」

「ぴくと」

「よろしくねぇ」

男…及びぴくとは不気味な笑いを称え、そう放った





「…あのさ、らっだぁの格好、やめてくんね?」

「ぴくとなのにらっだぁって頭こんがらがる」

ぴくと「あぁ、ごめんね」

ぴくと「ほら、戻したよ」

ぴくと「俺の役目はもう終わりだねぇ」

「あの荒療治が記憶を思い出す方法なのか」

ぴくと「うん」

呆れた男だ

思い出さなかったらどうするつもりだったんだ

と、いうかあのらっだぁの格好は何なんだ…?




ぴくと「ふふふ、だって君あの人に固執してるじゃないか」

ぴくと「そんな固執してるのに思い出さないなんてありえないだろう」

「何で思ってることわかるんだ」

「俺口にした覚えないぞ…?」

ぴくと「俺ののーりょく〜」

…いちいち癪に障る

「能力が思考を読めるとか?」

ぴくと「残念、ハズレぇ」

ぴくと「俺の能力は、白いやつが触れた人の能力をコピーできるってやつ」

「は?」

ぴくと「ははは、」

ぴくと「まあそうなるわな」

ぴくと「まず白いやつから紹介しなきゃ」

ぴくと「おいで〜?」

首?あたりに黒い蝶ネクタイをつけた白いやつが出てきた


「わ…」


ぴくと「この子が触れた人の能力は全部持ってる」

ぴくと「だかららっだぁさんの姿や声を真似ることができた」

ぴくと「Are You OK?」

「お、おーけー」

ぴくと「そこでだ」

ぴくと「君の能力をくれ」

「は?」

ぴくと「思い出させた対価だ」

「俺能力無いよ?」

ぴくと「黒いのと白いのから貰ったろ」

「あ」

ぴくと「それをコピれれば俺はOK」

ぴくと「ね?WIN WINでしょ?」

「そんな簡単な事でいいなら」

ぴくと「ありがとう!」  

ぴくと「じゃあ、白いやつ抱っこしてて!」

言われた通り俺は白くてかわいいやつを抱き上げた

何か企んでいるのかもしれないが、一応記憶を戻してくれた恩人だ

恩返し位はしなければ
















ぴくと「おぇっ」


!?


「ど、どうした?」

「大丈夫か?」

ぴくと「あ、無理気持ち悪ぅ…」 
















「落ち着いたか?」



ぴくと「ありがとう…」


あの後吐いてしまったぴくとを軽く看病した

にしても何で…



ぴくと「ぺいんとさん、あんた気持ち悪いわ」

「悪口か?」

俺でも傷つくからな







ぴくと「違う」

ぴくと「あんたには能力あったんだよ元々」


「は?」





ぴくと「情報量えぐ〜…」

「どういうことだ」

ぴくと「…聞きたい?」









ぴくと「怒ったことある?」

「なんだそんなことか」

「あるに決まっ…きま…」

「きまって…」

ぴくと「無いでしょ」


ぴくと「だからだよ」

ぴくと「整理しよう」

ぴくと「白いのの能力は回復、時操魔法、その他諸々だ」

「その他って何だよ…」

ぴくと「わかんねぇ゙…」

ぴくと「黒いのの能力はあらゆる物の破壊と創造」

ぴくと「あとお空飛べる」

「まあ、概ね予想通りだな」 

ぴくと「問題はその後」

ぴくと「君の能力は、怒りによって発動する」

ぴくと「怒りに呑まれるとおしまい」

ぴくと「怒りが力に変換されるから」

ぴくと「何もかもぶち壊し」

「…何を…?」

ぴくと「わかんないよね、ごめんごめん」

ぴくと「あのね、これから先君は怒ったら駄目」

「な、なんで」

ぴくと「今まで我慢した分溢れてくるよ」

ぴくと「それがいいならいくらでも怒ればいい」

「あ、う…」

「わかった…」

ぴくと「さて、辛気臭い話はおしまい!」

ぴくと「あ、そうそう」

ぴくと「最後の忠告」

ぴくと「何であの二人が出てこないか分かる?」

「だーぺとほわぺ?」

ぴくと「そう」

「分からない」

ぴくと「…君が拒絶しているから」

ぴくと「2人もそれを分かって君の元へ来ない」

「拒絶…」

ぴくと「記憶が戻る前、無意識に拒絶してたんだと思う」

ぴくと「だからあの2人は君が何しようが来ない」

ぴくと「自殺しようが他人を殺そうが世界をぶち壊そうとしようが何しても来ない」

ぴくと「それだけ覚えておいて」

「あ、ああ」

ぴくと「それじゃ!」

ぴくと「じゃねばい!」

「ありがt」












…これ以上思いだしても、仕方ない











記憶を戻したのは良いが、此処は何処だ












暫く歩いてみよう…



































体が勝手に動いてる












   











なんだろこれ

 


  



ちょっと待って俺

クロノアさんのこと蹴ってる…?








kr
kr
ぺぃんと!目を覚ましてくれ!
知らない

俺はこんな事願ってもない





不意に、懐かしい声が聞こえた


「ね、ぺいんと」


「幸せ?」


子供のような、大人のような
薄気味悪い声

「無視しないで」

ぐりん、と頭を無理やり向けられる



ああ、見覚えがある

お前は…


『久しぶりだなぁ?』

『会いたくなかった』

黒髪のおれ

容姿がそっくりなおれの能力

具現化した怒り

おれが怒りを覚えると、いつもこいつに呑まれる

おれは二重人格者だったのか

だーぺとほわぺも関係なく、元々二重人格だったのか

「ぺいんと、俺沢山考えたんだよ」

「ぺいんとの代わりに怒っても怒っても」

「喜んでくれなかったでしょ?」

「だから、どうしたら喜んでくれるか考えたんだ!」

「人目を気にして喜べないんでしょ?」

「だからね!」

「まずは仲間?ってのを殺してみよう!!」

「って考えたんだ!」

「ねぇぺいんと!」

「幸せ?」











…やっぱりこいつは馬鹿なままだった




『うっせバーカ』

『体返せ』





急におれの体に光が当たった


そのまま体を引っ張られて…


























kr
kr
けぶっ、ぉ゙ぇ、、
pe
pe
あ!クロノアさんすみません!!
まだ蹴ってた

いっけね!





…いっけね?



あれ?全然心が痛まない


仲間を傷つけたら普通心を痛めるんじゃない?

tr
tr
ぺいんと!!
tr
tr
しにがみさんが死んじまう!!
tr
tr
やめろッ!



pe
pe
え?何のこと?
tr
tr
だからっ!
tr
tr
首絞めるのやめろ!
pe
pe
へ?


クロノアさんから離れた後、俺は死神君の首を絞めていた



まだ体が勝手に動いてる

何でだ?

pe
pe
うーん




体が動くって事は、あの馬鹿な怒りの人格が出てるってこと?


意識があるのに体は思うようにいかないのは、
俺もみんな死んじまえって思ってるってこと?


だから勝手に動くのか?















pe
pe
止まれ、とまれよ
冷や汗がだらだらと流れる

怖い、自分が怖い

このままじゃみんな殺してしまいそうで


こわいよ
いつの間にか俺は銃を構えていた

どこから出したのかと、自分の服周りを見てみた

そうしたら、丸いコンパクトのような物が引っ付いていた
…どうやら、これが武器になるらしい

原理は到底理解できないけど

頭は切れるのに、感情だけはぐちゃぐちゃと纏まらない


ああ、どうしたらいいんだ

今度はトラゾーの胸を撃ち抜いてる

そうだよなトラゾーに近距離戦は不利だもんな

そこだけは馬鹿じゃないんだな

pe
pe
クロノアさんは蹴るわ
pe
pe
死神君の首は絞めるわ
pe
pe
トラゾーに銃向けるわ
pe
pe
最低だな!



くそ、言葉の暴力が伝わらない




あーもう駄目だ

考えらんね



仲間を殺す前に自分を殺せばいいんだ



何て天才なおれ!


ははは!


黄色のコンパクトを開くと、ナイフに変わった




なんだかな、


今回の人生は最悪だったな


そんなことをぶつぶつと呟きながら、首にナイフを当てる




そういえばぴくと、あいつは何回も時間を戻しているらしい


俺のこの苦悩も、感情も、あいつにとっては劇の一つか何かと考えているんだろう





俺が死んでもあの男は時間を巻き戻して、また劇を見るように部外者として世界に居るのだろうか







あーあ




ハッピーエンドはまだ遠い
 
最後の最後まで、かっこ悪いなぁ












どくどくと血が流れる

動けない


でも、痛い


…クロノアさんが近づいてくる



まだ動けたんだ
pe
pe
あ、クロノアさん
pe
pe
ごめんなさい、蹴ったりして
kr
kr
…何が悪かったのかな
kr
kr
俺等には君を救うことはできなかったのかな
pe
pe
ああ、いやいや
pe
pe
貴方達はなんにも悪くないんですよ
pe
pe
ただ俺の人間性だったり
pe
pe
歪みだったり
pe
pe
能力だったり
pe
pe
色々な要因が重なってこうなっただけで
kr
kr
じゃあ何で居なくなったりしたの
pe
pe
だって嫌われたくなかったんだもん
kr
kr
嫌うわけないだろ…!
pe
pe
あは、うそうそ
pe
pe
うそばっかり
pe
pe
ずっと隠してたのに
pe
pe
クロノアさんだって本当は俺の事なんか仲間だと思ってないんでしょ
kr
kr
何でそうなるの!
pe
pe
しにがみ君から聞いてるでしょ
pe
pe
羽のこと
kr
kr
聞いてるけどそれが嫌う理由になるわけないじゃん
kr
kr
俺だって尻尾生えてたりするよ!!
pe
pe
あ、それはみんな知ってます
kr
kr
(´・ω・`)
pe
pe
バレバレっすよ
pe
pe
あれでよく隠せてると思いましたね…
kr
kr
でも!ぺいんとは仲間だよ!
pe
pe
じゃあクロノアさんは!
pe
pe
俺が急にクロノアさんに飛びかかって殺そうとしても!!
pe
pe
許せますか?
pe
pe
その時の記憶はなくて
pe
pe
俺は何もわからないって状態でも?
kr
kr
pe
pe
やっぱり俺は幸せに何かなれないんだ
pe
pe
最初の質問、
pe
pe
俺はあんたらに救われたよ
pe
pe
でも、こんなことになるなら、出会わなきゃよかった
pe
pe
そうしたらこんなに迷惑かけなかったし
pe
pe
あんたらに苦しい思いをさせずに済んだのにね
kr
kr
ぺいんと…
pe
pe
ほら俺なんかに構ってないで
pe
pe
トラゾーの両足打ったから、
早くしにがみ君と処置しないと
pe
pe
しにがみくんだって必死にトラゾーの処置してるけど
pe
pe
首締められてるからかなり苦しいだろうし
kr
kr
ぺいんとだって首から血が止まってないじゃないか…!
pe
pe
あ、もう手遅れですね
pe
pe
喋れてるのも不思議ですよ
pe
pe
正直目が掠れてクロノアさんの顔がよく見えないんですよ
pe
pe
自業自得だけどね
kr
kr
pe
pe
あーあーあー!
pe
pe
泣かないでくださいよ
kr
kr
ごめん…



どうせこんなに長く喋れるのもあの男の差し金で



悲しいなぁ









僕は劇の歯車の一つだったってわけ?






悔しくて、悲しくて…

次は失敗しないようにしよう
    










































 
梨花
梨花
あ、お久しぶりです
梨花
梨花
そう、俺です俺
梨花
梨花
書いててわけわかんねえ
梨花
梨花
11月から書いてて、2月までかかっちゃった
梨花
梨花
さて、解説挟みます
梨花
梨花
理解できた人いるかな…


敬称略


解説

ぴくとの能力は他の人の能力のコピー
その一つでぴくとは時間を巻き戻せる
時間を巻き戻せるため、娯楽に飢えている

→ぺいんとらっだぁの旅を見る
→おもろ!
→らだお、暴走
→おもろ!
→みんな死んじゃった
→おもろいけど…
→娯楽だ!巻き戻してもう一回!

→もう一回
→ぺいんとが何とかする
→らだお昏睡状態
→おもろ!
→日常が怪盗になる
→らだお復活
→ぺいんとが盗む過程で行方不明
→みんな病む
→もう一回

→しかし、俺が手を加えたらどうなる…?
→らだお見殺し
→ぺいんとへの助言
→ぺいんと闇落ち
→日常は生き残るがぺいんとだけ死ぬ

これまでのまとめかな
首切ったら普通すぐ死ぬからね

あと足首の銃も結構やばい


ぺいんとの能力について

突然出てきたこの概念

いままではだぺとほわぺが能力みたいな感じの話だったよね

元々は能力あったけど、村破壊→ヤダー!!

能力封印、記憶もついでに忘れる

ぴくとと出会い、思い出す

能力デター

って感じ

能力は、怒ると自分の身体能力が上がったりする

怒れば怒るほど自我が無くなる



ぺいんとは二重人格者で、怒りの人格とぺいんとと2人居る


怒り(以下イーラ)は、精神が子供のまんまで止まってしまってるから、ナチュラルサイコ

イーラが今回の暴動を起こした

人格が入れ替わっているあいだは冒頭の観覧車なりなんなりあるところに居る(精神世界)

人格交代は、精神世界にスポットライトのように光が当たると変わる


ま、ざっと練った設定は、こんなもんかな
じゃ、表紙の伏線

くびちょんぱの点線

黒髪より金髪ぺいんとの方が明るい(スポットライト)

金髪ぺいんとはくびちょんぱされてるから、黒髪より血色悪い

黒髪は死装束→ぺいんとにとって死んでいるべき存在

腹に刺したナイフ
→笑いながら刺しているため、刺すということの意味がわかっていない
尚且つナイフで最後は死ぬという示唆

笑顔と…

ぺ→言葉を発している
黒→楽しい、笑う

アルト君から貰った加工なしの絵
梨花
梨花
このくらい
梨花
梨花
じゃ、次は誰も死なないハッピーエンド書くよ
梨花
梨花
ま、その前に受験か!
梨花
梨花
応援してくれ!
梨花
梨花
じゃね

プリ小説オーディオドラマ