第42話

Episode 42
490
2022/11/28 14:15
はい!
もう目開けていいよー。
男に言われ、恐る恐る目を開けると。
目の前に茨に覆われた城があった。
あなた
……城!?
あ、あなた来るの初めてやったな。
あなた
え?
何処ですか!?
ここは?!
説明は中入ってからね。
ほら。
行くよ。
男は手を差し出してきた。
あなたは何故か不信感なく男の手を取った。
お連れしました。
中に入ると、全員がお辞儀をした。
あなたも慌ててお辞儀をした。
マレフィセント
悪かったね。
ジャックハート。
ファージャ。
ヴェール。
スカー。
ハデス。
ジャック
いえ。
マレフィセント様。
ヴェール
私達もお役に立て。
光栄ですわ。
マレフィセント
さて。
マレフィセントはあなたに近づくと微笑んだ。
マレフィセント
私の可愛いあなた。
久しぶりだね。
あなた
えっと……。
マレフィセント
色々混乱しているだろう。
お前やマルフィが決めた事だから、あまり私も手を出したくは無かったのだか……。
お目覚め……。
マレフィセントの目が緑に光るとあなたの目も緑に光った。
あなた
……。
再び目を開くとあなたの瞳は紫になっていた。
マレフィセント
おはよう……あなた。
あなた
マレフィセント……様……?
ジャック
あなた!
ジャックハートは嬉しさのあまりあなたに抱きついた。
あなた
ちょ!痛いよ!
ジャック!
ジャック
良かった!
記憶が戻って!
ファージャ
全部思い出したんか?
あなた
ファージャ……。
みんななんで?
ハデス
マルフィが貴女を人間に戻して、私達といた2年間の記憶を消したのよ。
あなた
……は?
スカー
あなた。
怒ったら可愛い顔が台無しだよ?
ヴェール
でも、怒るのも無理ないですわ。
私達はあなたさんも理解した上で人間に戻ったと聞きましたもの。
あなた
でも、なんで記憶が?
マレフィセント
記憶だけなら、私にも戻せるからね。
緊急事態になったから戻させてもらったよ。
あなた
マレフィセント様が?
緊急事態って……なんかあったのですか?
マレフィセント
それは……歩きながら説明しようかね。
ジャックハート。
悪いがついてきておくれ。
ジャック
はい。
マレフィセント様。
ヴェール
私達はマスターに戻るように言われてますので。
ファージャ
またなんかあったら、力になるから呼んでな。
スカー
なんかなくても、すぐ来るからね!
ハデス
遠慮なく言いなさい。
あなた
うん。
ありがとう!
ジャック
では。
お手をどうぞ。
お嬢様。
ジャックハートの手を取った。

プリ小説オーディオドラマ