第14話

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2026/02/16 15:32 更新

放課後の部室は、窓の光だけが静かに残っていた。
机の上に、ハンジンが封筒を置く。


h.j
h.j
…これ


短い声。視線は合わない。


u
u
ありがと


私は受け取って、すぐカバンに入れようとした。


d.h
d.h
え、なにそれ

ドフンが秒速で食いつく。


d.h
d.h
今の、絶対写真じゃん

u
u
違う

私は即答する。


k.g
k.g
違わない

ギョンミンが笑って覗き込む。

k.g
k.g
見してよー

u
u
やだ

私はカバンを抱えた。

d.h
d.h
うわ怪し

ドフンがニヤつく
d.h
d.h
ハンジンが撮ったやつでしょ


ハンジンは机の端を見たまま、何も言わない。
その沈黙が、余計に確信を生む。


k.g
k.g
ほらー


ギョンミンが指をさす。

k.g
k.g
反応がもう答え

u
u
やめて

私は言った。
声が思ったより強く出て、自分でも驚く。


ヨンジェがため息をつく。

y.j
y.j
触るなよー、展示用だろ

d.h
d.h
展示用って言った?
y.j
y.j
言ってない

ヨンジェは淡々と返す。

シニュが窓際から一言。


s.n
s.n
2人ともうるさい


ドフンとギョンミンが同時に黙る。
それが面白くて、私は少しだけ笑ってしまった。


その瞬間、ジフンが私の手元を見て言う。

j.h
j.h
…見ないの?

u
u

私は固まる。

ジフンは続けない。
ただ、静かに視線を外す。

“見たいけど、見たくない”
その気持ちを、見抜かれた気がした。

私は深呼吸して、カバンから封筒を出した。
机の端で、そっと中身を引き出す。




そこに写っていた私は、笑っていない。
でも、冷たくもない。
誰かの前で、ちゃんと息をしている顔だった。


u
u

言葉が出ない。

ハンジンが小さく言う。


h.j
h.j
そのままでよかった

私は写真を伏せて、頷いた。
胸の奥が、静かに熱い。

k.g
k.g
じゃ、提出それで決まりじゃん


ギョンミンが笑う。


写真を伏せたまま、私は指先で角をなぞった。
紙の冷たさが、逆に現実みたいだった。

u
u
……これ、出したら


私は小さく言う。

u
u
みんなに見られるよね

d.h
d.h
当たり前

ドフンが言う

d.h
d.h
展示だもん


s.n
s.n
でも

シニュが窓の方を見たまま言う。

s.n
s.n
見られるの、悪いことじゃない


ヨンジェが頷く。


y.j
y.j
そうだよ

y.j
y.j
あなたの下の名前が思ってるほど、誰も君を笑わない


ジフンは何も言わない。
ただ、私の伏せた写真に一瞬だけ視線を落とした、

ハンジンがぽつりと呟く。


h.j
h.j
……見られても、平気な顔だった

私は写真をもう一度だけ見て、
そっと封筒に戻した。

u
u
じゃあ


私は言う



u
u
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