放課後の部室は、窓の光だけが静かに残っていた。
机の上に、ハンジンが封筒を置く。
短い声。視線は合わない。
私は受け取って、すぐカバンに入れようとした。
ドフンが秒速で食いつく。
私は即答する。
ギョンミンが笑って覗き込む。
私はカバンを抱えた。
ドフンがニヤつく
ハンジンは机の端を見たまま、何も言わない。
その沈黙が、余計に確信を生む。
ギョンミンが指をさす。
私は言った。
声が思ったより強く出て、自分でも驚く。
ヨンジェがため息をつく。
ヨンジェは淡々と返す。
シニュが窓際から一言。
ドフンとギョンミンが同時に黙る。
それが面白くて、私は少しだけ笑ってしまった。
その瞬間、ジフンが私の手元を見て言う。
私は固まる。
ジフンは続けない。
ただ、静かに視線を外す。
“見たいけど、見たくない”
その気持ちを、見抜かれた気がした。
私は深呼吸して、カバンから封筒を出した。
机の端で、そっと中身を引き出す。
そこに写っていた私は、笑っていない。
でも、冷たくもない。
誰かの前で、ちゃんと息をしている顔だった。
言葉が出ない。
ハンジンが小さく言う。
私は写真を伏せて、頷いた。
胸の奥が、静かに熱い。
ギョンミンが笑う。
写真を伏せたまま、私は指先で角をなぞった。
紙の冷たさが、逆に現実みたいだった。
私は小さく言う。
ドフンが言う
シニュが窓の方を見たまま言う。
ヨンジェが頷く。
ジフンは何も言わない。
ただ、私の伏せた写真に一瞬だけ視線を落とした、
ハンジンがぽつりと呟く。
私は写真をもう一度だけ見て、
そっと封筒に戻した。
私は言う



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。