第9話

 08 | いたずらし放題 
822
2026/02/18 10:19 更新







  ‹ 猫咲 side ›



 猫咲 
 ……気絶してやんの 




  応援要請で急いで来てみれば、
  大勢の桃の死体の真ん中に
  白目を剥いて倒れている同居人の姿があった


  頬をつついてもビクともしない
  死んだかとも思ったが、心臓は動いている


  驚かせやがって ……
  帰ったら説教だな

  

 猫咲 
 " こちら猫咲、保立確保 " 




  無線で連絡を入れてから、
  だらしなく寝ている女を担いで
  医療部隊のところへ急いだ







  *






  治療を受けても尚寝ていたあなたの下の名前を抱えて
  家に帰ってきたが、まだ起きる気配がない


  まさか、あの技使ったのか?
  それなら明日の夜くらいまで起きねぇなこいつ


  そう気づいた俺は
  油性ペンを手に持った





 猫咲 
 バカだな、俺の前で寝るなんて 




  気持ちよく寝ているあなたの下の名前の顔には
  うずまきやヒゲなどの典型的な落書きはない


  俺はただ額に2文字書いただけ

  まぁ、こいつに恨みはないし
  これだけで十分だろ












  ‹ 保立 side ›




 保立 
 ん……いっ、だぁ…… 頭…… 




  なんでこんなに頭が痛いんだ、
  と可能な限り眠りにつく前を思い出す


  あぁ、そうだった。戦ってたんだ。
  じゃあ、どうやって家まで帰ってきたんだろう。

  まーー、あとで猫咲に聞けば済むか、
  そう思いながら、顔を洗おうと洗面所に向かう





 保立 
 んな、なんだこれ……っ 






  自分の額には「バカ」という2文字
  書いたやつは見当がつく、
  てかあいつしかいない。こんなことするのは。






 保立 
 今度仕返ししないとなぁ〜… 





  ムカついたまま、自分の顔に
  バシャッと水をかける


  …… てか、この文字、落ちる気配ないけど
  まさか油性?そんなことある?




 保立 
 サイテーなんだけど …… 




  鏡越しに自分の後ろに立つ猫咲が見えた瞬間

  振り向いて腹パンをお見舞いしたのは
  言うまでもない。







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