♯22 怖い
あの後、食事も終わり解散する流れになっていた。
アイエン フィリックスとも打ち解けて、楽しい食事会になったと思う。
この2人と同じ車に乗るのはたぶん気まずい。
今日は歩いて帰ることにしよう。
3人に挨拶をしてその場を離れる。
夜の街はコートを着ても少し寒い。
ふとスマホを開くと、数件の通知が来ていた。
いつもの通知。
何度見ても背筋が凍るのを感じる。
すぐにそのメールを閉じて、無意識に連絡帳をスクロールする。
するとそこには 入野 の名前があった。
そこには昨日送られてきた“湿布貼っとけよバカあなたちゃん”という腹立たしい文字。
上から来る通知にゾッとする。
怖い。1人ではいたくない。
「昨日はありがとう」「今時間ある?」「機嫌悪いの?」
文字を打っては消すを繰り返す。
結局、連絡をせずにスマホをポッケにしまう。
大丈夫。何も怖くない。
…
♡×80→next
こっちも是非~













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!