第22話

♯22
2,707
2025/03/05 22:47 更新


♯22 怖い


fl
fl
今日は本当にありがとうございましたㅋ

u
こちらこそㅋ


あの後、食事も終わり解散する流れになっていた。


サム
俺、車出しますよ
サム
お二人乗っていかれます?


アイエン フィリックスとも打ち解けて、楽しい食事会になったと思う。


in
in
いいんですか?
サム
もちろん、あなたは?

u
私は事務所戻るからいい


この2人と同じ車に乗るのはたぶん気まずい。

今日は歩いて帰ることにしよう。


fl
fl
え 大丈夫なんですか?

u
すぐそこなので大丈夫ですよㅋ
u
ではまたㅋ


3人に挨拶をしてその場を離れる。

夜の街はコートを着ても少し寒い。


u
ふぅ…


ふとスマホを開くと、数件の通知が来ていた。


.
「 絶対に許さない 」
.
「 カンあなたは嘘つき 」


いつもの通知。

何度見ても背筋が凍るのを感じる。


u
……


すぐにそのメールを閉じて、無意識に連絡帳をスクロールする。

するとそこには 入野 の名前があった。


u
( 入野… )


そこには昨日送られてきた“湿布貼っとけよバカあなたちゃん”という腹立たしい文字。


.
「 やっぱりあなたには俺が必要だ 」
.
「 会いに行く 」


上から来る通知にゾッとする。

怖い。1人ではいたくない。


u
……


「昨日はありがとう」「今時間ある?」「機嫌悪いの?」

文字を打っては消すを繰り返す。


u
( 帰ろ… )


結局、連絡をせずにスマホをポッケにしまう。

大丈夫。何も怖くない。



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