第37話

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2020/04/29 14:29 更新
シルクロード
シルクロード
あなたー!あなたー!









辺りは既に薄暗く







響くのはシルクの呼び掛ける声だけ




















シルクロード
シルクロード
ごめんな…あなた…俺が悪いんだ……
ごめんな……っ…




シルクは嗚咽混じりの声でそう言いながら宛もなく走った









ただひたすら






あなたを探して

























あなた
もぅシルクはさぁ~!動画バカなのよ!
まぁ~そういうところも好きなんだけどね~
へへ…







友達の家にいるあなたはやけ酒をし既にベロベロの状態だった








莉子
莉子
あなた~?そんなに呑んで大丈夫~?
お酒弱いんだから……
あなた
だいじょぶだいじょぶ~
へへっ 心配性だなぁ…りこしゃんはぁ~
莉子
莉子
ほら、もうお酒だめ!
あなた
やだぁ~泣泣
莉子
莉子
普段は良い子だけど酔うとめんどくさいのよね……っていつの間にか寝てるし
あなた
……しるく……zzz
莉子
莉子
もう……



そう言って莉子はブランケットを机に突っ伏して


寝てしまったあなたの肩に掛けた






















プルルルルルッ

マサイ
マサイ
シルク?!見つかったか?!
シルクロード
シルクロード
………いや……ずっと色んな所走り回って探したけど………
マサイ
マサイ
…そうだ…っ…
あなたのスマホに入ってる連絡先に電話掛けて聞けば…
シルクロード
シルクロード
…そうだな…今から戻ってあいつのスマホでかけてみる…!




シルクは大急ぎで家へ戻った





シルクロード
シルクロード
パスワード………




あなたのスマホを開けるにはパスワードが必要だった



シルクロード
シルクロード
…あいつの誕生日…っ…違う…じゃあ……





シルクは頭を抱えた







シルクロード
シルクロード
何だ…考えろ、俺…
いつも一番あいつの傍にいるのは俺なんだ…
シルクロード
シルクロード
…そうだ…っ…
今日の日付…俺らが…付き合い始めた日…
ひとつひとつ数字を打っていく






ドクドクといつもより速く脈打つ心臓





もしこれで開かなかったら………





そんな不安がシルクの頭をよぎる











シルクロード
シルクロード
………開いた…っ…




喜びもつかの間、あなたの友達一人一人に電話をかけていく




シルクロード
シルクロード
すみません…あなたの彼氏なんですけど…
あなたはそっちには行ってませんか…?
……そうですか…すみません…見かけたらご連絡ください…





何人も何人もかけたが答えは皆同じだった




シルクは心が折れそうになった










プルルルルルップルルルルルッ





シルクロード
シルクロード
もしもし…あなたの彼氏ですが……
莉子
莉子
はい…
シルクロード
シルクロード
あなたはそっちに行ってませんか…?






多分この人のところにも…




シルクは半分諦めていた



莉子
莉子
いますよ…お酒呑んで酔っぱらっちゃって寝てます……
電話代わりましょうか…?
シルクロード
シルクロード
…え?いるんですか!?すみません!迎えにいきます!住所教えてもらっても良いですか?
莉子
莉子
はい… ___です…
シルクロード
シルクロード
ありがとうございます!!今すぐ行きます!








そして少し経って莉子の家のインターホンが鳴った





莉子
莉子
はい…彼氏さんですよね…今開けますね…


ガチャリ
莉子
莉子
どうぞ…



そこには気持ち良さそうな顔で寝ているあなたがいた





莉子
莉子
この子泣きながら家来たんです…彼氏と喧嘩したーって
シルクロード
シルクロード
…はい…







やっぱり俺はあなたを傷つけてしまっていたんだ







莉子
莉子
でも…この子私に…シルクはいい人なんだーってずっと言ってて…
シルクロード
シルクロード
え…?
莉子
莉子
この子にとってあなたはかけがえのない大切な存在なんだと思います
莉子
莉子
だからこそ…話を聞いてもらえなくて…辛かったんだと思います
莉子
莉子
許してあげてください
シルクロード
シルクロード
いえいえ…僕が悪いんです…
仕事ばっかりで話を聞いてあげなかったから……
今日記念日で……なのに彼女にこんな辛い思いさせて……
シルクロード
シルクロード
とにかく…ありがとうございました。
お世話になりました




そう言ってシルクは酔って寝ているあなたをおんぶし、家まで歩いた






あなた
…シルク……だいすき……zzz
シルクロード
シルクロード
寝言…か…?ごめんな、あなた。
俺もあなたがだいすきだよ







家につき、あなたをベッドへ寝かせた




あなた
んんん~
…しるく…?
シルクロード
シルクロード
あなた…起きた…?
あの…今日は…
シルクロード
シルクロード
本当にごめん
シルクロード
シルクロード
大事な日に…こんな辛い思いさせて…
あなた
しるく…?
シルクロード
シルクロード
ん…?
あなた
大好きだよ






予想もしなかった言葉に驚いているシルクにあなたはキスをする





あなた
…っ…大好き…っ…
シルクロード
シルクロード
あなた…
シルクロード
シルクロード
俺も…お前が…
シルクロード
シルクロード
大好きだよ

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