第54話

救世主
304
2024/06/07 11:00
森林公園への最短ルート…

あぁダメだ!方向音痴が出る!!

貴方「まずいな、辿り着けないかも…」

カランコロン

貴方「…この音」

「あれぇ?なんでここにいるのぉ?」

貴方「いや、私のセリフ…なんでここにいるのさ













十亀」


十亀「もしもの時は手を貸してくれって言ってきたの誰だっけぇ」

貴方「え、本当に来てくれたの?!」

十亀「オレをなんだと思ってんのさ…」

貴方「…今、向こうの橋で桜たちが戦ってる」

十亀「それで?猫ちゃ…あなたはどこに向かってんのぉ?」

貴方「森林公園が突破されたから向かってる…でも、他の人たちも来てるみたいですねー」

十亀「うん、大丈夫だよぉ」

貴方「…そんじゃ、戻りますか」

十亀「ピンチの時に駆けつける…正義のヒーローみたいだねぇ」

貴方「うん、なんかかっこいいかも」

十亀「…無自覚」

貴方「何言ってんのさ、早く行くよ」

十亀「はいはぁい」

なんで十亀がここにいるのかって?

それは…










桜「オレが行くからお前はここにいろ」

貴方「えぇー?なんで一人で行くのさ!」

桜「いいからここにいろ!!」

貴方「ちぃ、いけずぅ!」


私を残して桜は一人でオリヘ行った

オリは獅子頭連の根城

一人でも大丈夫だろう…でも

貴方「…こっそりついていこー」







えっとー、桜桜桜…

あいた

兎耳山に絡まれてる…

兎耳山「梅ちゃんは?一緒じゃないの?梅ちゃん元気?らぎちゃんは?あなたちゃんはいる?」

ぴょんぴょん桜の周りを飛び跳ねてる…

貴方「あなたちゃんはここでーす」

兎耳山「あ!あなたちゃーん!」

桜「おまっ!待ってろって言っただろ!!」

貴方「いいじゃんいいじゃん!久しぶりだね」

兎耳山「元気だった?首はもう大丈夫?」

貴方「うん、元気だしとっくの昔に治ったよ」

兎耳山「よかったよかった!!」

それにしても…勢いがすごい

十亀「ちょーじ、そんなぐいぐい行ったらあなた困るでしょぉ」

十亀「ちょーじはみんなに飲み物配っといてくれる?オレ、話聞くからさ」

兎耳山「はぁーい!」

兎耳山「みんなー!どれにするー?」

さて、嵐は去っていったが

ザワザワ

まぁそうだよね

十亀「ここだと落ち着かないから、場所変えようかぁ」







十亀「それにしても、まさか2人で来るとはねぇ」

十亀「そんなに経ってないはずなのに、ここでみんなでご飯食べたのが懐かしいよ」

そうだなぁ、なんか懐かしい…

十亀「はい」スッ

貴方「!ありがとう!!」

ちょうど喉乾いてたんだよね!

桜「お、おう」

十亀「…」じー

桜「な、なんだよ」

十亀「いやぁ、なんか桜力抜けたなぁって」

桜「あ"?腑抜けたって言いてーのか?」

十亀「違う違う、いい感じになったって…」

桜「グググッ」

十亀「え、違う違う」

貴方「ラムネ飲んだことないの?」

桜「悪かったな!」

プシュッ

十亀「はい」

桜「お、おう」

桜「あー…そういえばお前、髪切ったんだな」

十亀「…うん、もう縛るものもないからねぇ」

さわってみてぇ…

あのジョリって感じのところを触りたい

十亀「それでぇ?今日はなんで来たのぉ?」

桜「あぁ…今度でかいケンカがある、それに負ければ街が…風鈴が壊される」

桜「オレは、あの場所を守りたい」

くっ!桜っ!!!

いやぁ成長したぁ!!

桜「もちろん自分達でなんとかするつもりだ…でも、もしも…オレたちがやばくなったら力を貸してほしい」

しょうがない、ここは私も一皮剥きますか


貴方「…私からも、お願い」


十亀「…んふふふ」

桜「なっ!こっちは真剣に!」

十亀「いやー、ごめんごめん、嬉しくてさ」

貴方「え?」

桜「?」

十亀「前よりずっと、いい顔するようになって」

十亀「…あぁ、今日も空がきれいだねぇ」

空が綺麗…

確かにきれいだけど、それって確か

貴方を愛していますって意味じゃ…

まぁそんな深い意味はないと思うけど

からかってみるか?

貴方「…ねぇ十亀」

十亀「ん?」

貴方「空がきれいだねって、告白なの?」

十亀「え」

桜「ブフォッ」

桜「なっ!何言ってんだてめー!!」

十亀「ど、え?なんでそうなったのぉ?」

貴方「だって、空がきれいだねって貴方を愛してるって意味があるんだよ?」

桜「なっなっなっ!」/////

十亀「そ、そうだったんだ…」

貴方「…ふふふっ、あははっ!!」

貴方「まぁこれは文学的なやつだから大丈夫!」

十亀「…あなた」

やべ、怒ったか?










十亀「空がきれいだね」













貴方「はぇ?」


桜「っ何言ってんだぁ!!!」

十亀「わぁ、すごい顔赤いよぉ?」

貴方「どっどっちが?!」

十亀「どっちもぉ」

桜「くそっ!次行くぞ!!」

ズズズ

貴方「はいはいわかったから、引き摺らないで!」

十亀「またねぇ」フリフリ





まぁこんな感じでお願いしに行ったからですね

私はこの後雨宮さん直々に呼び出しがあったので

他の皆さんのとこには行けませんでした

ちなみに呼び出しの理由は


梅宮「みろあなたの名字!このきゅうりもそろそろ実がなるぞ!!」

貴方「そうですね!美味しそうです!」

杉下「…」コクコク

梅宮さんの畑観察です

最近は梅宮さんと杉下君、たまに柊先輩で

畑観察をしてるんですよね

まぁ総代に呼ばれるのは神経すり減りますけど

楽しいのでオールOK

ちなみに桜は帰ってきて真っ先に私のことを

小突きやがりました

貴方「まぁ、ごめんちゃい」







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