そう云い散り散りに去ろうとする俺たち。然しチェイシャアの制止の声によって体は動かなくなった。時計も止まっている。意識はあるししゃべれる。…不思議な異能力か?
そう顔を真っ赤にして怒るも、ハッとして咳払いを一つする。
そう云ってはチェシャは一回転くる、と回った。
と、谷崎は異能力を使い拘束を解いた。
谷崎の異能力は簡単。自分にとっての不都合を無効化する異能力だ。無敵だが疲れるらしい。なにそれ。
と、チェシャは振り子時計の中からマーカーとホワイトボードを取り出して書いて説明しだした。
そう、説明が終わったのかホワイトボードを時計にしまうチェイシャア。…いや違う所にしまえよ。
そして俺等の足元に穴が空いた。…穴?
そう言いながら落ちていく俺たち。最後に見たのはチェイシャア…ではなく、緑の帽子だった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。