疑問は肯定とみなし 、私は先程から
気になっていたことを試してみる 。
呼びかけ 、ヤンキー君が顔を
あげると同時に目の前に手を差し出し 、
強者の余裕を感じさせるような
薄い笑みを浮かべてみる 。
するとそんな行為に苛立ったのか
細く長い指の付いた大きな手で
がっちりと掴まれる 、私の頬 。
殴ってきた( 頬を掴まれただけ )
かと思えば 、急に手を離し
心配そうに瞳を揺らしながら
そう問いかけてくるヤンキー君 。
これって 、もしかしなくとも ……
「 現に喧嘩とかしてる
から否定しずらいだろ … 」
そう 、バツが悪そうに瞼を落とす 。
いや 、そんなこと言って 姿勢を
崩しながら隣に座ってくれてるあたり
結構刺さってるよ ?? 大丈夫 ??
いや待て 、「 誰よその女 ?! 」
の方がリアクション良かったか 。
ミスったな 、最悪だ 最悪 。
見ている限り 、あまり
正直者ではないヤンキー君が
こうも素直に友達と言うなんて
よっぽど仲がいいんだなと思う 。
これは 、本心で言ってるな 。
なんだよ友達じゃないのか ??
知らぬ間に ” しつこい ” だなんて
言われて可哀想に 、星導さん 。
だってこんな 、
美形なヤンキー君の友達でしょ ??
いや 、ビジュがいい事が 保証
されてるみたいなもんなんですけど
急に黙り込んだかと思えば 、今度は
頬なんかじゃなくて 、口を抑え込まれて
そのままベッドに押し倒された 。
女は嫌いだ ー みたいな 、態度
だった癖に 嫉妬ですかこれは 。
今日出会ったばっかりだけど私たち
その辺わかってらっしゃるかな ??
まぁヤンキー君から向けられる
嫉妬心に 、不快感は感じないけれど
私なんかに 、少しでも好意を
抱くのは不思議でならないんだが 。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。