『魔法局ってこんなに大きかったんですね……入ったら迷子になりそうです…』
無事魔法局に着いた
父さんから聞いてたけどこんなに大きかったんだな……
「慣れればいいだろ」
『そうですね……』
『…ここは?』
「ここは医務室だ。お前虐待を受けていたなら身体に傷があるだろう。治療してもらえ」
『……何から何までありがとうございます……』
そして、入ると事情を知っていたのか医師の人はすぐに俺の治療をするよう準備をしていた
「じゃあ、終わったら自分から出てきてくれ。俺は部屋の外で待ってる」
『分かりました』
医師と2人きりになった……なんかレインさんとずっと居たからなのか落ち着かない……
「じゃあ、傷を見たいから上半身だけ脱いでもらっても大丈夫かしら?」
『えと、はい』
そして俺は上半身を脱いだ
「ヒール」
凄い魔法……傷がどんどん消えていく……(✨️)
「魔法を見るのは初めて?」
『自分の魔法以外で人の魔法を見るのは初めてです。凄い治療魔法ですね……』
「そう、嬉しい!ありがとうね。」
そして医師は笑う
『……なぜ笑うのですか?』
俺には分からない
「貴方の不安や緊張を無くすためよ」
『…貴方は優しいのですね』
「ふふ、そうかしら?」
不安や緊張……本当に優しい人ばっかりだな…
「治療は終わったわ!シャワー浴びて来なさい!」
『はい』
シャワーが終わって医師の人が乾かしてくれた
すごくほかほかする……
『ありがとうございました、』
「いいのよ!これが私の仕事なの!!」
扉を開けるとレインさんが待っていてくれた
「終わったか」
『はい、凄い優しい人でした。レインさんも待っていてくれてありがとうございます』
「そうか、次は……」
なぜこうなってしまったのだろうか
「あなたの名前(カタカナ必須)くんは暖かい……」
「頭がもふもふしていて撫で心地がいいですね……弟ができた気分です……」
なぜ俺は女性の方から抱き締められていたり撫でられたりしているのだろう????
『ぇと……』
「……はぁ、ツララさん、ソフィナさん、その方が困っております。離してあげてください」
そう言ってくれる眼鏡の人
「ですがこんなに可愛いのが悪いのです……ですよね、カルドさん」
「なぜ、僕に話を振るんですか…可愛く((」
『?』
「可愛いのでしょうがないと思います(即答)」
こんな人達の中で俺はやっていけるのか不安だ……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。