あの後自己紹介をしてくれた。
『あの、オーターさん何故俺は魔法局で保護される事になったのでしょうか……?』
「あぁ、貴方は知らないまま保護されたのですか……貴方の魔法は凄く強力な魔法であり、魔法を覚えれば脅成されかねないと判断したからです。」
『強力な魔法なのでしょうか……自分でもよく分からないのですが……』
「どういう魔法なのですか?」
『俺の魔法は五大元素を操る魔法です』
五大元素操れる魔法なんて弱いよな……
「五大元素…珍しい魔法ですね…」
「敵じゃなくて安心したわ」
「そうですね……」
そんなにか?
今俺は魔法局に馴染もうとしてる…けどみんな忙しそうで俺は何をすればいいのかわからない…とりあえず珈琲とかでも入れておきますか……
『オーターさん、珈琲どうぞ』
「…ありがとうございます」
違う人にも珈琲を渡しました
そういえば俺勉強ばっかりで魔法の練習をした事ないな……
練習したい…けどみんな忙しそう……
オーターさんに相談でもしてみようかな……でも……忙しそう………はぁ………
「……キョロキョロしてどうしたのですか。言いたい事があるのなら言えばいい」
オーターさんが俺に向かって言った
これ言ってもいいのかな……
『俺…家では勉強ばっかりで……魔法をあまり扱ったことが無く、練習をしたいなと……』
「そうですか、ですが今の時期神覚者は忙しい……手間をかけさせてしまうけれど、ウォールバーグさんに相談をしましょう」
そう言って今そのウォールバーグさん?という方の部屋の前にいる
コンコン
「失礼します。ウォールバーグさん、相談をしたい事がありまして」
「ふぉっふぉ、その少年の事についてかのぉ?」
「はい、近々イーストンの入学試験があるでしょう?そこへこの少年も通わたいのですが……」
イーストン???何だろうか…俺は世間知らずだな……
なんか勝手に通わせられそうだがいいのか……?
そこから俺はずっと黙ったまま2人の話を聞いていた
ウォールバーグさんは受け入れてくれた
優しい人だ……
「早速これから練習するらしいですよ…私は仕事がまだ残ってるので先に帰らせて頂きます…………頑張ってください」
小声で応援してくれた……あの怖そうなオーターさんが…??まぁいいか……
『話を聞いてくれてありがとうございました。頑張ります…』
そしてバタンと扉を閉めてオーターさんは行ってしまった
「これからはわしと練習、いわば修行じゃ!」
『これからよろしくお願いします』
「そんなかしこまらんでよいよい!」
『は、はぁ……』
本当にやっていけるのかな……不安だ……
そこからウォールバーグさんとの修行の日々が続いた
「この調子で行けば入学試験は行けそうじゃのぉ…あなたの名前(カタカナ必須)も良く頑張った」
そう言い頭をぽんぽんと撫でてくれた
お爺さんみたいだ
「そういえば勉強は大丈夫なのかのぉ?」
勉強は凄く簡単だと思うが……?
『嫌程小さい頃から勉強をさせられていたので、2年生くらいまでの勉強は余裕かなと……分からないところは教科書見れば大半は分かると思います』
「ふぉっふぉっふぉっ、そうかそうか……」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。