第5話

5話
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2025/09/14 23:33 更新






朝起きると、母親はぷわにミルクをあげていた。


ミルクをあげる、というと みんな哺乳瓶を思い浮かべるかもしれないが、

私の母親は針のない注射器に印のついた細長いホースをつけ、
ぷわの口の中に突っ込んで与えていた。

あまりにもぷわが苦しそうに鳴くものだから 心配になって話を聞いてみると、


いろんな哺乳瓶やミルクを試したけど、飲んでくれなかった。

個体によっては哺乳瓶を嫌う子も居て、
その場合は胃に直接流すのだとか。

中途半端に差し込むと器官に入って死んでしまう、
ぷわみたいな子を生かすための大切な難しい技術。


そんな風に言っていた。
でも本当なら、このタイプの授乳をする時は
一人が抑え、もう一人がミルクを与える、といった感じで
二人でやったほうがいいらしい。
だからできる限り、抑える役として手伝う事にした。


いざ自身の手に乗せ、抑え込むとなると加減がどうも掴めなかった。


片手より小さくて少し弱っている子猫。

加減を間違えたら骨を折ってしまうんじゃ、潰してしまうんじゃないか。

そう思うと、強く抑えるなんて出来なかった。


これから少しずつ覚えていこう。





…なんか手を強く押されてる感覚が…?



そう思い手の中を見る。




ぷわが前足ですんごい押してた。


ちょ、ぷわ、そんなちいちゃいおててのどこからそんな馬鹿力が…?!?!

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