第51話

会いたい人
950
2018/11/01 10:06
-----You Side-----
目が覚めると、見慣れない天井があって、
時計は午後2時をさしていた。
起き上がろうとすると体が重くて、頭痛がした。
あっ。そっか、熱出したんだった。
ここは、.....どこだ。
廉
あなた。起きた?
あなた

廉..。ここどこ?

廉
覚えてないの。大学の医務室。
あなた

....あ、思い出した。

廉
まだ寝てたら?辛いでしょ。
あなた

うん。

そう言って、廉は私に布団を掛けてくれた。
廉
体温測った?
あなた

うぅん。

廉
じゃあ、はい。測って。
あなた

ありがとう。

渡された体温計で、測ってみると。
ピピピピッ 39.4°だった。高熱じゃん。
そりゃ、辛いわけだ。
廉
39°って。すぐ帰ろ。
歩け....んよな。
あなた

大丈夫。自分の責任だし。歩くよ。

そう言って立ち上がるけど、
足に力が入らなくて、廉に支えられた。
この感覚。この感じ。前もあったな...。
だめだ。今のメンタルガラス並に繊細だ。
ちょっとした衝撃で壊れそう。
廉
あなた。一旦座って。
あなた

......うん。

廉
どうしよう。
なんて廉が悩んでいると、医務室のドアが開いた。
そこに居たのは、会って、謝りたいと思っていた人。

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