第20話

第19回 🖤②余白に落ちた光
640
2026/01/31 03:30 更新
あなた
蓮が忙しいのは、わかってるつもりだよ



そう言ったけれど、その声は自分でもわかるほどに



酷く、震えていた。


あなた
でも……
最近、ずっと会えなくて。
あなた
会う約束しても、
いつも返事は“ごめん”だけで…



私の想いが噴火した火の如く、とめどなく出てくる。


あなた
私もう、どうしたらいいかわかんなくて
   _精一杯の私の気持ち、受け取ってよ…
Meme.
……
あなた
……っ



蓮は俯いたまま、言葉を発さない。




ねぇ、蓮?



言葉にしてくれないとわからないよ…



まだ、私はこの関係に少し希望を胸に抱いている。



蓮の答え次第で、まだやっていけるって。



なのに






















































それでも、蓮は言葉を発してくれなかった。






























あなた
…蓮?



ようやく、私の言葉に反応して顔を上げた蓮。



でも、蓮の今の顔は…



いつも画面の中では光に満ちていた大好きな顔が。



今は、希望をなくしたかのような黒い顔をしている。


Meme.
あなた…
Meme.
本当にごめん(・・・)。
あなた
蓮…
Meme.
…



蓮。



もう、私無理かも。



本当にありがとうね。



これまでも、これからも。



お幸せに…


        _蓮、別れよう。
🖤side





カランカランカラン〜♪


Meme.
……っ。



口元から



血の感じ。



血の匂い。



血の味がする。



…俺はダメだった。



彼女のことを、ただ幸せにしたくて。



それだから、頑張れた。



それだけが、活力でもあった。



それなのに…


Meme.
俺は…



_あなたのことを、傷つけた。



その事実だけが。



俺を苦しめた。


あなたside





お店を出てから、涙が止まらない。



行く当てなんかないのに。



ただ、この辛い思いを



どこかに投げ捨てたくて。



どこかへ向かってる。



自分でもわかるぐらい泣いてる。



あたりを行き交う人から、



注目を浴びる程には泣いてる。



あぁ、明日どうしよう。



あぁ、これからどうしよう。



月の光に、導かれて。



私はどこかへ向かっていた__


あなた
急にごめんね
???
気にせんでええで〜
あなた
ありがとう…












































あなた
康二くん
Koji.
まぁ、とりあえずゆっくりしてき
あなた
うん。本当にありがとう
Koji.
笑 コーヒーでも飲む?
あなた
あ、うん。いただこう…かな?
Koji.
ちょいとおまち〜



たまたま街中で康二くんに会って。



今は康二くんのお家にお邪魔させていただいている。



なにかを察してくれているのか、何も聞かずに



至って普通に接してくれている。


Koji.
はい、どーぞ
あなた
ありがとう…
Koji.
…
あなた
…
Koji.
…
あなた
…なにも聞かないの?
Koji.
…え?
あなた
だって、
明らかになんかあった風じゃん?笑
あなた
気にならないのかな〜って思って



何言ってるんだろ。



康二くんの優しさを、無碍(むげ)にするようなことしてる。


Koji.
無理して笑う必要は、ないんちゃうん?
あなた
えっ
Koji.
話やって
Koji.
あなたちゃんが話したいならええけど…
Koji.
話したないこともあるやん?
あなた
…っ
Koji.
それにいま…
Koji.
あなたちゃんすごい
苦しそうな、辛そうな顔してんで?
あなた
…っ



康二くんは、蓮と付き合うときに



アドバイスくれたり、素直に応援してくれた優しい人。



だから、きっと康二くんの言葉に私は弱い。


あなた
… 涙



私が泣いている時も、何も聞かずに



ただ、そばにいてくれた。



そんなこんなで数分後。



私は気持ちの整理がつき、康二くんに事情を話した。



『別れた』って言ったときは、とても驚いてたけど



最後まで、静かに話を聞いてくれた。


Koji.
そっか…
Koji.
辛かったなぁ
Koji.
悲しかったなぁ
あなた
っ、康二くーん 涙
Koji.
おぉ 笑
Koji.
よしよし



康二くんが



私のことを優しく受け止めてくれたおかげで



いつのまにか、私は泣き疲れて寝ていた。



🧡side


Koji.
めめなにしたん…



俺は、その真相を知るべく



あなたちゃんが寝たのを確認してから



めめに電話をかけようとした



そのとき



📱「 プルルル プルルルル プルルルル 」



スマホには「めめ♡」の表示が。


Koji.
出なあかんよな…?



📱🧡 「は、はい…」



少し緊張気味に出ると、



いつもは「おう」が第一声のめめが



📱🖤 「あなた!」



と大声で出てきた。



📱 🧡「めめ?一回、落ち着k…」



📱 🖤「あなたは!!!」



こんなめめ、初めて知ったわ…



そんぐらい、冷静じゃないんやろな。



📱🧡「あなたちゃんは…今、俺とおるで」



📱🖤「…」



沈黙が続く。



📱🖤「あなたと今、どこにいる」



少し苦しそうな声で、めめは俺に聞いた。



そんなめめを感じ取ってしもたから



不思議と、なんも言葉を発せなかった。



📱🖤「…じゃあ、なにしてる」



📱🧡「…寝てんで。」



いつもよりぎこちない会話。



それは、多分この距離感のせいやと思う。



📱🖤「寝てる…?康二、今どこ」



📱🧡「…」



📱🖤「康二」



📱🧡「めめ。あなたちゃんと何があったん?」



📱🖤「…」



📱🧡「言ってええかしらんけど、
    あなたちゃん泣いてたで?」



📱🖤「…っ」



📱🧡「あなたちゃん、
    別れたゆうてたけどそれはほんまなん?」



📱🖤「…ほんと」



📱🧡「…っ」



📱🧡「…じゃあ、めめは納得してるん?」



📱🖤「…っ」



📱🖤「俺があなたを傷つけたのは事実だから。」



📱🧡「そうやなくて!…めめの気持ちは?」



📱🖤「…俺の、気持ち?」



📱🧡「めめは、あなたちゃんと別れたいん?」



📱🖤「俺は…」



📱🧡「…」
























📱🖤「あなたと別れたくなんかない。」



📱🖤「できることなら、やり直したい。」



📱🧡「じゃあ、その気持ち大切にせなあかんな?」



📱🖤「でも、また傷つけたら…」



📱🧡「あなたちゃん、言ってたで」

「私の気持ちとか、ごめんばっかじゃなくて
  蓮もちゃんと自分の気持ちを伝えてほしかった」

📱🧡「って」



📱🖤「康二。」



📱🧡「俺の家おるから、はよきぃ」



📱🖤「…っ」



📱🖤「10分でつくから。」



ピーピーピーピー


Koji.
ほんまに、ずるい人やなぁ
 

🖤side



ピンポーン



ガチャ


Meme.
康二…
Koji.
はよ入り
Meme.
ありがとう。ところであなたは?
Koji.
寝室で寝てるで
Meme.
寝室…?まさかなにk
Koji.
してへんわ
Koji.
というか、話してる場合ちゃうやろ?
Meme.
…うん



もう、遅いかも知れない。



意味ないかも知れないし



話すらも、してくれないかもしれない。



でも、変なプライド(意地)捨てて



自分の気持ちをちゃんとあなたに



届けるって決めたんだ。


Koji.
俺は、外ぷらぷらしとるな〜
Meme.
うん。ありがとう



バタン



康二には、本当に感謝しかないな。



さぁ、寝室の前に来た…



とりあえず…



寝てるかどうかの確認か。


Meme.
あなた?
Meme.
起きてる?
あなた
…ゴソゴソ



よかった、寝てはなさそうだ。



俺は、寝てないことを確認したのち



寝室のドアの前に、腰を落とす。


Meme.
あなた、本当にごめん
あなた
…



…反応なし。



でも、ここで諦めたら駄目な気がする。



そう思って、俺は今まで思っていたことを



一人語りのように話す。



それがたとえ、意味のないことだとしても。


Meme.
言い訳にしか
聞こえないかもしれないけど…
Meme.
自分でも疲れるぐらいにずっと仕事で
Meme.
あなたにデート誘われたときも
合間をみて会いに行こうかなとか思った
Meme.
でも
Meme.
あなたには弱い自分を見せたくなくて
Meme.
中途半端な状態で
あなたに会いたくなかった。
あなた
…っ
Meme.
でも、あなたに会いたいって気持ちを
素直に優先すればよかった。
Meme.
あなたの会いたいって気持ちを
優先すればよかったって思ってる。
あなた
…
Meme.
0からでもいい。
Meme.
友達からでもいい。
Meme.
俺とまた、仲良くしてもらえませんか?



あなた side



確かに、いつも蓮は完璧になろうとしてくれていた。



初めてのデートだって



蓮がエスコートとかして、お店も調べてくれて…



なのに定休日だったり…笑



私の誕生日には、どんなに忙しくても



必ず00:00におめでとうラインくれたり…



蓮と付き合って初めての私の誕生日は、間違って



あけましておめでとうとか変なこと言ってたなぁ 笑



そんな、毎回完璧を演じても結局どこか抜けてる



素直な、蓮のことが大好きだった。



今の蓮からは、そんな素直な蓮を感じれた。


あなた
…蓮
あなた
素直な気持ち教えてくれてありがとう
あなた
でも、今すぐ仲良くは無理かもしれない
Meme.
…っ
あなた
だから、また



   蓮と一緒に笑い合える日が来るといいな。


     🕊️   *・゜゚・*:.。..。.:*・End・*:.。. .。.:*・゜゚・*    🕊️ 
次回予告…『もしもあそこで
           ___いなかったら?』

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