投稿が遅れてしまい、申し訳ございません🙇
今回のお話は少し暗めスタートです。
ちょっと嫌かも…という方は🔙よろしくお願いします
夜の風が少し冷たくて。
駅前のロータリーに立つ私の指先は、
スマホを握るたびに震えた。
📱〈本当にごめん。今日、行けなさそう…〉
たった一行のメッセージ。
そのメッセージは私の彼氏から。
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忙しいのは知ってる。
仕事に妥協しないところは最初に惹かれた部分だし、
今も大好きだ。
だけど最近は…
会う約束をしても直前でキャンセルが続いていたり
会えても数十分。
私…そんな我儘だったっけ?
そう虚しくも画面を見つめていると、
通知がもう一つ届く。
📱〈埋め合わせ、ぜったいするね〉
優しい言葉。
でも、その奥で“本当に会いたいと思ってる?”って、
言いようのない不安が疼く。
ぽつりと零した声は誰にも届かない。
駅前はクリスマスの飾り付けが始まっていて、
光だけがやけに眩しくて、胸の中の影だけ濃くなる。
家に帰ると、ベッドに倒れ込んだ。
不意に思い出す。
蓮が初めて「好きです」って言ってくれた日のこと。
真っ直ぐで、不器用で、でも誠実で。
あの瞬間だけは誰よりも私だけを見てくれていた。
こんなことを言っても困らせてしまうだけなのに__
蓮は優しいから。
きっとこんなことを言ったら
「ごめん」
と言ってしまう。
だから私は
このどうしようもない、感情の行き場を探している。
ため息だけが溶けていく最中、また通知が鳴った。
📱〈今日は本当にごめん。〉
それだけ。
彼への気持ちが途切れそうになる。
“ごめん”ばかりじゃ、わからないよ……。
——会いたいときに、蓮は私の側にいない。
——蓮もまた、私の気持ちに追いついていない。
そんな風に、少しずつ。
歯車がズレていく音がした。
スマホを胸に抱いたまま、
いつの間にか目を閉じていた。
眠りにつく直前、最後に浮かんだのは、
会いたいって言えない自分と、言ってくれない蓮。
その距離が、やけに苦しかった。
翌週
昼過ぎのカフェ。
奥側の席で待っていると、入口のベルが軽く鳴り、
蓮が少し息を切らしながら入ってきた。
彼は私の前に立つと、まっすぐ頭を下げた。
その姿に思わず胸がざわつく。
まただ。
とりあえず、座りなよ。と促して話を変える。
蓮は椅子に座るとテーブル越しに私を見つめてくる。
その視線が優しすぎて、逃げどころを失う。
私は今日、決めたんだ。
彼とちゃんと"向き合う"と。
次回予告…『ごめんね。』
長くなってしまいそうなので、
二度に分けさせていただきます。
続きをお楽しみに!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。