︎︎ゲーム開始前、"︎︎サバイバー︎︎"︎︎と呼ばれる人間が待機する部屋にはテーブルと椅子があり、そこには...四人のサバイバーが座っていた。
一人は緑色のフードを被った男と目隠しをし、肩に梟を乗せた男が二人。もう二人は女性で医師の格好をした女と帽子を被り、工具箱を持っている女がいた。その四人は何やら話をしているようだった。
仲睦まじく四人はゲーム開始時まで喋っていた。開始時間になると意識が遠のき、パリンと割れる音と共に目が覚めれば目の前には先程の待機室ではなく広々とした場所に変わっていた。このマップは︎︎"︎︎聖心病院︎︎"︎︎と言う場所だった。
四人はそれぞれ散らばった場所に転送され、その近くにある︎︎"︎︎暗号機︎︎"︎︎と言う機械を5台解読する事で電気が通り︎︎"︎︎ゲート︎︎"︎︎が解放される。ゲートを開けるとサバイバーはそこから脱出する事ができ、四人全員に逃げられるとハンターは負けで二人に逃げられると引き分け、一逃げや四人全員脱落させるとハンターの勝利となる。
目隠しをした占い師と呼ばれる男以外の他三人は暗号機を解読し始める。占い師は︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎天眼︎︎"︎︎と言う彼だけが持つ固有能力で、その眼を使うとハンターの位置を数秒だけ見る事ができる。紅く象られたシルエットは今まで見てきたハンターとは異なっていた。
占い師はフラグを立て綺麗に回収までした自分自身に嘲笑混じりの笑みを零した。だが直ぐに気を引き締めて暗号機を触り解読を始めた。
少しすると庭師から
と言う︎︎"︎︎チャット︎︎"︎︎が打たれる。チャットとはサバイバーとハンターにそれぞれ一つずつ配布される四角形の小さな端末を操作すると打つことができる。他にもトランシーバーの役割もある。
数分も経たない内に端末に表示された庭師のアイコンにダメージが一回入った。サバイバーは二回攻撃を受けるとダウンしてしまう。ゴーンゴーンと言う鐘の音と共に庭師はまた直ぐに攻撃を受けてしまいダウンしてしまった。アイコンが風船に括り付けられ三人の位置より少し離れた所の︎︎"︎︎ロケットチェア︎︎"︎︎に吊られ捕まってしまう。
救助担当の傭兵がチャットで救助しに行く事を三人に伝え庭師がいる場所へ向かった。
ロケットチェアに座らせられた庭師をハンターはじっと静かに見つめていた。庭師はハンターの目線に怯えており顔を逸らしていたが余りにも見つめてくるので視線だけハンターに向けるといきなり無表情だった口角が上がり、ハンターの鋭く長い爪の付いた手を庭師に近づけていく。庭師は無意識の内に睨んで怒らせてしまったのかと思い慌てる。だが、頬に触れたてはとても優しく、そしてとても冷たかった。庭師はハンターの方にゆっくりと顔を向ける。
さっきまで無言だったハンターは目を合わせるやいなやマシンガントークが始まった。庭師は目の前のハンターの豹変っぷりに呆然としていた。無言で無表情のまま攻撃してきたため冷徹なハンターだと勝手に思い込んでいた。だがその予想とは大きく外れた言動だった。
いきなり始まったお互いの自己紹介。庭師ことエマは先程まで怯えた表情だったが少しだけ安堵の表情になる。かなり変人ではあるがゲーム中無闇矢鱈に攻撃をしてこない。他と比べるとマシなハンターだとエマは思った。
そんな光景を影から見ていた者がいた。
少し離れた物陰に隠れて救助のタイミングを見計らっていた傭兵である。二人には聞こえないぐらいの小声でそう言うと不意にオウガの耳部分にある羽根がピクリと動いた。するとオウガの身体がどろりとした黒い液体のような物に包まれそのまま地面に吸われるように消えていった。
傭兵が振り向くとオウガが背後に立っており、突然ことでフリーズしていると鎌で攻撃されてしまう。
傭兵を殴ったことで硬直が発生し、その間にエマを救助する。
エマを逃がすために自分が追われるようにオウガを挑発する傭兵。
そう言うとオウガは鎌の付いた尻尾を高く振り上げ











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!